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スマホ新法でアップルやグーグルの「市場支配」は終わるのか

石野純也・ケータイジャーナリスト
スマホ新法が施行され、アップルやグーグルはそれぞれのOSに新機能を加えるなど、対応を図った。写真左はiPhone Air、右はPixel 10=筆者撮影
スマホ新法が施行され、アップルやグーグルはそれぞれのOSに新機能を加えるなど、対応を図った。写真左はiPhone Air、右はPixel 10=筆者撮影

 12月18日に「スマホソフトウェア競争促進法」(通称・スマホ新法)が施行された。スマホアプリやサービスの競争促進が目的の法律だが、順守義務を負うのはスマホにOS(基本ソフト)を提供するアップルやグーグルだ。市場への影響力が絶大なプラットフォーム事業者として、公正な競争を妨げないよう禁止行為や講ずべき措置が定められた。

 では利用者にはどのような影響があるのか、OS別に見ていく。

アプリストアの「開放」

 アップルはすでにiOSのアップデート(iOS 26.2)でさまざまな日本向けの措置を講じている。もともとクローズドなプラットフォームだっただけに変更点は多い。なかでも影響がありそうなのは、アプリストアの開放だ。

 iOSではこれまで、アップル公式の「App Store」からしかアプリを利用できなかったが、スマホ新法ではこれが禁止された。そのため、App Store以外のアプリストアの参入を許容しなければならなくなった。実際、競合ストアとして「AltStore PAL」がすでに日本でサービスを開始した。

 アプリストアの開放についてはマイナス面も指摘される。競合ストアのアプリ審査がずさんだった場合、ウイルスを含んだ危険なアプリなどが流通してしまうおそれがあるからだ。

 ただスマホ新法には、セキュリティーやプライバシー保護などに問題があるアプリストアを、プラットフォーム側(アップルやグーグル)が拒否できる枠組みがある。また、競合ストアのアプリであっても、アップルが最低限の審査を行う「公証」という仕組みも用意しているという。審査基準はApp Storeとは異なるようだが、一定の安全性は担保されるわけだ。

 一方、競合ストアのアプリでも、売上の5%を手数料としてアップルに支払わなければならない。フォートナイトなどの人気ゲームを手がけるEpic Gamesの最高経営責任者(CEO)ティム・スウィーニー氏はこれに反発しており、もともと競合ストアの開設を予告していたが、今のままでは開設の見込みはないという流れになっている。

 このほか、ゲームアイテムや利用権などを購入する際の「アプリ内課金」の決済方法が拡大する。これまではアップルが指定する課金システム以外は認めていなかったが、スマホ新法によって外部の決済サービスを利用できるようになった。

 アプリ事業者がこれに対応した場合、決済手数料の支払…

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ケータイジャーナリスト

1978年、静岡県生まれ。慶応義塾大学総合政策学部卒。2001年、宝島社に入社。当時急速に利用者数を伸ばしていた携帯電話関連のムック編集に携わる。05年には独立してフリーランスのジャーナリスト/ライターに転身。通信事業者、携帯電話メーカー、コンテンツプロバイダーなどを取材、幅広い媒体に原稿を執筆する。業界動向を記したビジネス書から、端末の解説書まで著書も多い。