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米中間選挙に負けてもトランプ氏の議会無視は変わらない?

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共和党に逆風が吹くが……。写真はワシントンの米連邦議会議事堂
共和党に逆風が吹くが……。写真はワシントンの米連邦議会議事堂

 11月3日投開票の「中間選挙」は今年の米国政治で最大イベントだ。だが、選挙結果にかかわらずトランプ政権の議会無視の姿勢は変わりそうにない。

 今年11月3日は2年に1度の米連邦議会選や各種地方選が集中する「エレクションデー(一大選挙日)」だ。連邦議会のうち、下院(任期2年)は総議席数435のすべて、上院(同6年)は総議席数100の3分の1が改選となる。今年の上院選は、上院議員から政権入りしたバンス副大統領とルビオ国務長官の2議席分を合わせた35議席を巡る争いだ。

 また、今年の場合、同じ日に全50州のうち36州の知事選と、全米の市長、教育長、州裁判官、保安官などの選挙もある。大統領選はないが、米国の政治を大きく左右する選挙が集中する。日本ではよく「中間選挙は大統領の中間テスト」といわれるが、ほとんどの場合で現職大統領には逆風が吹き、大統領の政党は議席を大きく減らす。第二次世界大戦後、大統領の政党が中間選挙で失った議席数を平均すると下院26、上院4だった。

 なぜか。議会選がメインとなる中間選挙の投票率は、大統領選が重なる議会選より大幅に低いことが、大統領の政党に不利に働くからだ。大統領選が重なる議会選の投票率は近年、6割を超えるが、中間選挙は4割から5割台前半にとどまっている。つまり、大統領選なら投票したと思われる層が投票所に行かないのが中間選挙であり、大統領の政党には分が悪い。

 多くの場合、大統領と対立する政党の支持者は「あいつのせいで世の中が悪くなった」と不満を高め、矛先は現政権に向かう。現在なら、民主党支持者はインフレや景気に不満を持ち、トランプ政権が推し進めた関税、移民排斥、国際法を破っての他国への侵略などの国内・対外政策に概して否定的だ。

上下両院とも議席は僅差

 今年も基本的には共和党にとってかなり厳しい戦いとなると見ら…

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