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「米国の夢」魅力薄れる、中国エリート層に広がる幻滅

ウォール・ストリート・ジャーナル日本版
杭州にある西湖大学は、米国のトップ校と人材獲得を競う中国の教育機関の一つ =Gilles Sabrié for WSJ
杭州にある西湖大学は、米国のトップ校と人材獲得を競う中国の教育機関の一つ =Gilles Sabrié for WSJ

<BRIAN SPEGELE AND JOSH CHIN/2026年4月21日>

 【北京】中国政府は数十年にわたり、国民に対して簡潔なメッセージを発信してきた。「米国は混沌(こんとん)とした危険な場所だ」と。

 そのメッセージは長い間、ほとんど共感を呼ぶことはなかった。何百万人もの中国人が太平洋の向こう側に「丘の上の輝く街(理想郷)」を見ていたからだ。中国の最も優秀な人材の多くにとって、米国は強固な法の支配に支えられた、無限のチャンスがある土地だった。

 だが現在、米国の魅力は薄れつつあり、母国へと引き寄せられる中国のエリートの若者や実業家、科学者が増えている。帰国した人々の一部は、米国の厳格化する移民制限だけでなく、老朽化したインフラ、銃による暴力、生活費の高さに嫌気が差したと語る。対照的に中国では、近年多くの都市が清潔で住みやすくなり、効率的な地下鉄や高速鉄道で結ばれている。

 中国経済が低迷する中、こうした認識の変化は、習近平国家主席にとって政治的な追い風となっている。不動産価格の暴落と弱い雇用市場により、多くの中国人は数年前よりも貧しくなったと感じている。かつてなら、持続的な繁栄を提供することで正統性を維持してきた共産党にとって、こうした経済状況は致命的と見なされただろう。だが、最大のライバルである米国が提示する代替モデルが、多くの人々にとってますます魅力的でなくなっている。

 ここ数カ月、中国のソーシャルメディア・ユーザーの間では、米国の「キルライン(即死の境界線)」という言葉が話題になっている。これはビデオゲームでキャラクターが一撃で死ぬポイントを指す言葉だ。中国のアプリに投稿される無数の動画は、いかに多くの米国人がこの危険な境界線上で生活しているかを探っている。つまり、一度の入院費の請求や給与の未払いで、瞬く間に貧困に転落するというものだ。

 「多くの米国人は経済的な耐…

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