免疫機能を利用してがん細胞に対抗する新たなタイプの抗がん剤が昨年9月、世界に先駆けて日本で発売された。抗PD-1抗体薬「ニボルマブ(商品名オプジーボ)」だ。現在は悪性黒色腫(メラノーマ)の治療だけに使われているが今後、適用の拡大が見込まれている。【庄司哲也】
まず悪性黒色腫で承認
「メラノーマでリンパ節や内臓への転移がある場合、これまでは有効といえる治療はほぼないと言うべき状況でしたが、抗PD-1抗体薬の登場で効果のある治療の扉がようやく開かれたといえます」とニボルマブを評価するのは、メラノーマの治療に詳しいがん・感染症センター都立駒込病院皮膚腫瘍科医長の吉野公二さんだ。
メラノーマは肌の色に関係するメラニン色素を作る細胞ががん化する皮膚がんの一種。悪性度が高いことで知られ、日本人の罹患(りかん)率は人口10万人当たり2人程度。欧米に比べると低いといわれてきたが、高齢化の進展などで患者数は近年増加傾向にある。
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