転んで頭を打ったという幼児が受診してきました。意識はしっかりしていて手足の動きにも問題はありません。「24時間、明日の今頃まで注意深く様子をみて、問題がなければ大丈夫でしょう」と話すと、お母さんは不服そうに「コンピューター断層撮影(CT)は撮らないんですか」と質問してきます。
こちらは、医学的にはその必要性が無いこと、CTの被曝(ひばく)量は普通のレントゲン撮影よりも大きいことなどを説明しますが、「何かあったらどうするんですか」と。医療には「絶対」とか「100%」はあり得ませんから、こう言われると自己防衛のため、ほとんど結果のわかっているCTをすることになります。
この記事は有料記事です。
残り818文字(全文1105文字)
投稿にはログインが必要です。
連載:医療の本音
- 前の記事
- 医師会への誤解と期待
- 次の記事
- 乱立する医学会 活動する意義の見直しを
注目コンテンツ



