「湘南おおふなクリニック」の長谷川太郎院長が訪問PCR検査で使用する改造ワゴン車=長谷川さん提供(画像の一部を加工しています)
「湘南おおふなクリニック」の長谷川太郎院長が訪問PCR検査で使用する改造ワゴン車=長谷川さん提供(画像の一部を加工しています)

 年末から1000人、ときには2000人を超え、私たちをギョッとさせた東京の新型コロナウイルスの感染者数。2月に入ってから、少し落ち着いてきたようですが、まだまだ油断できません。

 高齢者が新型コロナに感染した場合は「入院」が基本です。しかし、新型コロナに感染しても病床が見つからず、自宅療養をする高齢者が年明けから急増しました。私の周辺でも要介護高齢者が「軽症」ということで自宅療養となり、家族に相談されたケアマネジャーが、血中酸素濃度を測るパルスオキシメーターの確保に懸命になっていました。地域を守りたいと診療所に発熱外来を設けたり、PCR検査をしたり、発熱した人や濃厚接触したと判断された人、ときには感染した人の診察のために防護服を着て患者宅を訪ねたりしているという、訪問診療医からの情報も入りました。

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ノンフィクションライター

なかざわ・まゆみ 1949年長野県生まれ。雑誌編集者を経てライターに。人物インタビュー、ルポルタージュを書くかたわら、アジア、アフリカ、アメリカに取材。「ユリ―日系二世 NYハーレムに生きる」(文芸春秋)などを出版。その後、自らの介護体験を契機に医療・介護・福祉・高齢者問題にテーマを移す。全国で講演活動を続けるほか、東京都世田谷区でシンポジウムや講座を開催。住民を含めた多職種連携のケアコミュニティ「せたカフェ」主宰。近著に『おひとりさまでも最期まで在宅』『人生100年時代の医療・介護サバイバル』(いずれも築地書館)、共著『認知症に備える』(自由国民社)など。