児童相談所(児相)や市区町村の子ども家庭部署では、援助方針会議や支援会議が行われている。子どもの支援方針を決めたり、行政手続きとして相談を終結するかどうかなどを話し合う大切な会議だ。
その会議で、採用2年目の若いケースワーカー、Yさんからケース終了の提案があり、私は質問した。「子どもに会えたんですか」と。Yさんは「学校に行って、遠目には元気な様子は確認しました」と言う。「じゃ、この子から直接何も聴かないで終わるということ? それはやめておきましょうよ、学校に行って、この子からちゃんと話を聴いてから児相として終わるかどうか判断しましょうよ」
Yさんは「えっ」という感じで不満そうだった。そりゃそうだ。児相の職員の定数は「増」になったのに適任がおらず、欠員のまま。1人は病欠。1人が産休・育休。新任職員もいる中で、入職してたった2年のYさんは、虐待の対応困難なケースもたくさん任され、フル稼働で働いている。担当するケースも80件近くになっているだろう。毎晩10時ごろまで残業して“頑張り屋さん”なのは、みんな知っている。でも……。
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