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14歳から常習喫煙者 娘の一言で「禁煙」誓う

竹内真里・フリーライター
たばこを販売するTabacは新聞や雑誌、宝くじなども取り扱う。カフェが併設されていることが多い=筆者撮影
たばこを販売するTabacは新聞や雑誌、宝くじなども取り扱う。カフェが併設されていることが多い=筆者撮影

 例年と比べ、フランスの年末年始は暖かかった。2023年が始まり早くも半月ほどたち、クリスマスツリーやデコレーションの撤去作業が始まった。ところで皆さんはどんな新年の目標を立てただろうか。フランスもどこも似たようなもので、運動をする、減量する、健康的な食事を取るなどは定番だ。年明けに会った知人たちの中に、禁煙を目標の一つに挙げる人がいた。その理由は娘からの一言だった。

やめたいけどやめられない葛藤

 男女問わず喫煙者が多いフランス人だが、意外にもたばこをやめたいという人は多い。フランス公衆衛生局の資料(20年5月)によると、年間7万5000人が喫煙を原因とする病気で死亡している。

 14歳から日常的にたばこを吸い始めたマージョリーさん(40)も、喫煙をやめたいと願っている。その理由を聞いた。

 「たばこを吸わないと落ち着かなくて、依存しているなと自覚しているからです。私の日常の一部なのです。人との集まりでも、時々一服しないと居ても立ってもいられない。あまり行く機会はありませんが、子どもの学校行事に行かなくてはならないときは大変です。(学校の敷地内では喫煙禁止のため)先日はわざわざ学校の敷地外にまでちょくちょく出て吸いました。そうでもしないと落ち着かないのです。吸いたいという気持ちが湧き上がってきて、1本吸う。落ち着く。しばらくすると、また吸いたくなる。その繰り返しです。

 たばこ代もかかります(23年1月現在、銘柄にもよるがだいたい1箱10ユーロ、日本円で1400円前後)。

 でもたばこ代よりも今後の自分の健康や、娘への影響を考え始めました。今のところ健康に大きな問題はありませんが、中学生の…

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フリーライター

1978年千葉県生まれ。東京で外国人児童の通訳支援員などを経て、2009年からライターとして取材・執筆に従事。香港に4年滞在後、15年から在仏。日本の新聞や海外旅行情報誌に現地情報などの執筆を続けている。現在はリヨン郊外在住。