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自分や家族が、がんになったらどうする? 知っておきたい「がん相談支援センター」

大須賀覚・がん研究者/アラバマ大学バーミングハム校助教授
岡山大病院のがん相談支援センターで、がん治療にかかる医療費などについて相談員が説明やアドバイスをする=岡山市北区で2019年12月20日、益川量平撮影
岡山大病院のがん相談支援センターで、がん治療にかかる医療費などについて相談員が説明やアドバイスをする=岡山市北区で2019年12月20日、益川量平撮影

 「がん相談支援センター」をご存じでしょうか?

 がん患者さんの中には、「知っている」「活用している」という人もいらっしゃるかもしれません。一方で「初めて聞いた」という方も多いでしょう。自分や家族、友人などががんと診断されたときのために、ぜひ知っておいてもらいたいと思います。

 では、具体的にどのような場所なのでしょうか--。

誰でも頼れる相談窓口

 がん相談支援センター(https://ganjoho.jp/public/institution/consultation/cisc/cisc.html)は、がんに関する相談ができる窓口で、全国の「がん診療連携拠点病院」「地域がん診療病院」「小児がん拠点病院」など、国の指定を受けた450施設を超える病院に設置されています。

 この窓口には、がんに関する質問や悩みに答えるための研修を受けた職員が常駐しています。国の支援制度の一つとして行われているため、どなたでも無料でサービスを受けられます。

 がん相談支援センターは大きな病院に設置されているため、その病院にかかるがん患者さんだけを対象にしたサービスだと勘違いされる方もいらっしゃいますが、どこの病院に通院していても大丈夫。

 患者さん本人はもちろん、その家族、さらにご友人や恋人など血縁関係にない方でも利用可能です。遠方から電話で相談もできます。つまり、がんについて聞きたいことや悩みがある人はどなたでもご利用いただけます。相談のタイミングは、がんの疑いがあると分かった時、診断後、治療中、治療後、いつでも構いません。

何を相談できるの?

 がん相談支援セン…

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がん研究者/アラバマ大学バーミングハム校助教授

筑波大学医学専門学群卒。卒業後は脳神経外科医として、主に悪性脳腫瘍の治療に従事。患者と向き合う日々の中で、現行治療の限界に直面し、患者を救える新薬開発をしたいとがん研究者に転向。現在は米国で研究を続ける。近年、日本で不正確ながん情報が広がっている現状を危惧して、がんを正しく理解してもらおうと、情報発信活動も積極的に行っている。著書に「世界中の医学研究を徹底的に比較してわかった最高のがん治療」(ダイヤモンド社、勝俣範之氏・津川友介氏と共著)。Twitterアカウントは @SatoruO (フォロワー4万5千人)。