医療プレミアで2020年5~10月に連載した、倉岡一樹記者(同編集部)による生体腎移植体験記「母からもらった腎臓」が単行本になり、出版されました。タイトルは「母からもらった腎臓 生体臓器移植を経験した記者が見たこと、考えたこと」(毎日新聞出版、四六判、288ページ)で、定価は2200円(税込み)です。
倉岡記者は中部本社(名古屋市)でスポーツの取材に打ち込んでいた2017年に突如、慢性腎不全が発覚。体に水がたまって体重が半年で40キロも増え、死の淵をも垣間見た闘病生活や、実母が生体腎移植手術のドナー(臓器提供者)となるまでのいきさつとその後の曲折に加え、2019年の移植手術を経て、記者として復帰して現在に至るまでの7年あまりを丹念に振り返り、本人や家族らの心模様とともに描きます。
また、その経験を契機に取り組み始めた臓器移植当事者へのインタビュー取材の数々も収録。心臓移植で救われ、今は家族と英国へと渡ることができた元高校教師▽亡くなった母や夫の臓器提供を決断した家族▽生きるために海外へと渡航して心臓移植を受けた子どもの家族▽国内で3年以上心臓移植を待ったものの、かなわず力尽きた4歳の男の子の家族▽臓器移植に関わる医師――など、多様な立場の方の生の声を伝えながら、臓器移植が日本では極めて厳しい状況にある現実も浮き彫りにします。
「臓器移植で救われたからこそ知り得たことを、この一冊に詰めました。本書を読んでいただければ、臓器移植をさまざまな角度から見つめられると考えています」と話す倉岡記者。ライフワークとし、これまでに積み重ねてきた臓器移植取材の集大成の一冊です。
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「母からもらった腎臓 生体臓器移植を経験した記者が見たこと、考えたこと」を読者5人にプレゼントします。ご希望の方は、お名前▽ご住所▽医療プレミアへのご意見やご感想――を明記の上、メールの件名に「母からもらった腎臓プレゼント係」と書いて、医療プレミア編集部(med-premier@mainichi.co.jp)宛てにお送りください。締め切りは4月15日。当選者には4月中に発送します。
毎日新聞医療プレミア編集部
1977年生まれ。2003年に早稲田大を卒業し、毎日新聞社に入社。佐世保支局を振り出しに、福岡報道部、同運動グループ、川崎支局、東京運動部、同地方部などを経て23年4月からくらし科学環境部医療プレミア編集グループ。17年に慢性腎不全が発覚し、19年に実母からの生体腎移植手術を受けた経験から臓器移植取材をライフワークとしている。スポーツの取材歴(特にアマチュア野球)が長い。高校生となった一人娘が生まれた時、初めての上司(佐世保支局長)からかけてもらった言葉「子どもは生きているだけでいいんだよ」を心の支えにしている。著書に「母からもらった腎臓 生体臓器移植を経験した記者が見たこと、考えたこと」(毎日新聞出版)。





