繰り返す「おむつかぶれ」に、お尻の割れ目にあるくぼみや、できもの。赤ちゃんのお尻にはトラブルがつきものです。受診した方がいいのか、様子を見たらいいのか、迷う親御さんも多いでしょう。医学的に正しいお尻の見方について解説します。
おむつかぶれは「こまめに交換」「たっぷり塗る」がポイント
おむつかぶれは0歳児はもちろん、夜のおむつが外れる5〜6歳ぐらいまではよく見られるものです。おむつがよくないのか、肌が弱いのか、薬を塗っているのによくならないと悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
そこで、米国皮膚科学会が提唱する「おむつかぶれ」の対策を紹介します。
まずは、こまめに交換すること。尿や便がお尻の皮膚に炎症を起こすことで、肌トラブルのもとになります。忙しい育児の合間に大変ですが、おむつがぬれていたら、こまめに取り換えるようにしましょう。
また「優しく拭く」のも大切なポイント。アルコールなどを含まない赤ちゃん専用のお尻拭きを使って、優しく拭き取ります。下痢などで拭き取りにくい時はソースボトルにぬるま湯を入れて、ぬるま湯をかけながらするとよいでしょう。
もちろん軟膏(なんこう)を塗ることも学会で推奨されています。
特に亜鉛華(あえんか)軟膏など、亜鉛を含む軟膏はおむつかぶれに有効です。小児科でも皮膚科でも処方できるので、気になったら受診を検討してください。
亜鉛華軟膏はステロイドを含まないので、1日何回でも塗ることができます。おむつ替えのたびに、こまめに塗りましょう。その際は「たっぷりと塗る」ことを忘れずに。せっかく塗っていても量が少ないために効果が不十分であることが多いのです。
正しくケアしているのに全く治らない場合や赤みがどんどん増してきたり、水疱(みずぶくれ)のようになったりする場合は、おむつかぶれが悪化して皮膚の感染症を起こしている可能性があります。小児科、皮膚科いずれでも対応できるケースが多いので、かかりつけや近くの医療機関を受診するようにしてください。
お尻の「くぼみ」は大きさ、深さ、場所に注意
「お尻の割れ目に、へこんでいる場所があるけれど大丈夫でしょうか?」というご相談もたくさんいただきます。
医学的には「仙尾骨部皮膚陥凹(せんびこつぶひふかんおう)」「仙骨部皮膚陥凹(せんこつぶひふかんおう)」「ディンプル」と呼ばれるものです。生まれたばかりの赤ちゃんには3%ほどは見られるもので、通常は何の治療も必要ありません。
一方で、くぼみの大きさや深さ、場所によっては、検査や治療が必要なこともあります。具体的には、次のようなケースです。
●くぼみの直径が5mm以上
●くぼみが深くて、底が観察できない
●くぼみが肛門から2.5㎝以上高く離れたところにある
また、くぼみの周りに注目した時、次のようになっている場合も検査や治療が必要になるかもしれません。
●お尻の割れ目が変形している
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