毎年春になると「風邪が長引く」とぼやくようになった40代男性。くしゃみ、鼻水、鼻づまりで仕事もはかどらない。そんな状態が2~3年続き、困っている様子を見た友人から「それ、花粉症じゃない?」と指摘されました。半信半疑だったが改めて振り返るとたしかに一つ一つの症状が思い当たる!
そう思って治療を開始したのが5年ほど前の私でした。
2月下旬となり、晴れた日には暖かさを感じる日も増えてきました。春の近づきはうれしいですが、心配なのはスギ花粉です。一説には国内の花粉アレルギーの罹患(りかん)者は約3000万人と言われます。2025年春の花粉飛散量は、東海では昨年並み、東北北部と北海道は少ないといいますが、九州から関東甲信、東北南部にかけては増加する見込みとされています。救急医の私が実施している花粉症対策を紹介します。
抗原の回避と薬物療法が基本
花粉症は、特定の季節に花粉が原因で起こるアレルギーの病気で、くしゃみや透明な鼻水、鼻づまりが主症状のアレルギー性鼻炎や、目のかゆみや赤み、腫れ、目やになどが増えるアレルギー性結膜炎を引き起こします…
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国際医療福祉大医学部救急医学主任教授(同大成田病院救急科部長)
しが・たかし 1975年、埼玉県生まれ。2001年、千葉大学医学部卒業。学生時代より総合診療・救急を志し、米国メイヨー・クリニックでの救急研修を経てハーバード大学マサチューセッツ総合病院で指導医を務めた救急医療のスペシャリスト。東京ベイ・浦安市川医療センター救急科部長などを経て20年6月から国際医療福祉大学医学部救急医学教授、21年4月から主任教授(同大成田病院救急科部長)。安全な救急医療体制の構築、国際競争力を産み出す人材育成、ヘルスリテラシーの向上を重視し、日々活動している。「考えるER」(シービーアール、共著)、「実践 シミュレーション教育」(メディカルサイエンスインターナショナル、監修・共著)、「医師人生は初期研修で決まる!って知ってた?」(メディカルサイエンス)など、救急や医学教育関連の著書・論文多数。



