痛みを減らす整形外科塾 フォロー

姿勢が良くても起こる慢性腰痛 解消には四つのストレッチ

福島安紀・医療ライター
 
 

 会社員の瞳さん(仮名、46歳)は、3年前にギックリ腰を起こした後、慢性的な腰の痛みに苦しんでいた。近所の整形外科で検査を受けたが、骨や椎間板(ついかんばん)には問題はなく、姿勢を正すように指導された。会社ではデスクワークで長時間座っていると腰が痛くなるので、日常的に腰にコルセットを着用し、整体やはり・きゅう、患部に電気を当てる物理療法など、腰痛を改善しそうな治療はいろいろ試してみた。しかし、なかなかよくならず、悩んでいた。

慢性的な腰痛になるワケ

 国民生活基礎調査(2022年)によれば、体に何らかの症状がある人のうち、最も多いのが男女とも腰痛だ。日本では約2800万人、成人の4人に1人が腰痛持ちだという報告もある。

 「慢性的な腰痛の約85%は、瞳さんのように、骨にも椎間板にも問題がなく特別な原因のない非特異的腰痛です。そういう患者さんたちは、背骨がガチガチに硬くなったり曲がったりしているために、痛みが生じていることが少なくありません」

 そう指摘するのは、「背骨の医学」(さくら舎)などの著書がある、東京大医学部付属病院リハビリテーション部理学療法士の山口正貴さんだ。自身も重症の腰痛に苦しんだ経験から、理学療法士として腰や肩、膝などに痛みのある患者のリハビリテーションのサポートをする傍ら、背骨や腰痛の研究にも取り組む。

この記事は有料記事です。

残り1899文字(全文2465文字)

医療ライター

ふくしま・あき 1967年生まれ。90年立教大学法学部卒。医療系出版社、サンデー毎日専属記者を経てフリーランスに。医療・介護問題を中心に取材・執筆活動を行う。社会福祉士。著書に「がん、脳卒中、心臓病 三大病死亡 衝撃の地域格差」(中央公論新社、共著)、「病院がまるごとやさしくわかる本」(秀和システム)など。興味のあるテーマは、がん医療、当事者活動、医療費、認知症、心臓病、脳疾患。