女性が担う職種は安くてよい? 賃金格差に潜むアンコンシャスバイアス

女性の職業生活における活躍推進プロジェクトチームの会合で発言する岸田文雄首相(中央)。右は矢田稚子・首相補佐官=首相官邸で2024年6月5日、三浦研吾撮影
女性の職業生活における活躍推進プロジェクトチームの会合で発言する岸田文雄首相(中央)。右は矢田稚子・首相補佐官=首相官邸で2024年6月5日、三浦研吾撮影

 アンコンシャスバイアス(無意識の思い込み)という言葉があります。今年4月から9月にかけて行われた、政府の「女性の職業生活における活躍推進プロジェクトチーム」(PT)では、格差の根深い原因とされました。思い込みがもたらす壁を考えました。

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 PTは、2022年7月の女性活躍推進法の省令改正で従業員301人以上の企業に開示が義務付けられた男女賃金格差のデータをもとに、特に格差が大きい5業界の課題を分析し、行動計画の策定を求めるなどした。だが、PTで座長を務める矢田稚子首相補佐官は、課題はまだ多いと感じている。

 矢田氏は、「共働き・共育て」をしている場合であっても、実際には一人で子育てをせざるをえない状況があると言う。これまで通り働くことも、子育てを優先することも、どのような形でも、本人が選べることが重要だと指摘する。選択の際には、女性自身もアンコンシャスバイアスを持たず、自分の可能性に制限をかけないでほしいとする。

 PTでは女性が多い非正規公務員への言及もあったが、中間とりまとめでは「国の行政機関については、さらに男女間給与差異の分析を行う」などの表現にとどま…

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