社会保障はだれのためにあるのか。「移民と日本社会」(中公新書)の著書がある東京大学社会科学研究所教授の永吉希久子さんに聞きました。【聞き手・須藤孝】
◇ ◇ ◇
――社会保障を利用する範囲を巡って排外主義的な考え方が広がることがあります。
◆一般的に、福祉国家において、社会保障の給付が削られる時に、移民などを対象から外すことを主張する福祉愛国主義的な感情が高まることがあるとされています。
社会保障を維持するための税負担が重く感じられるようになり、サービスを削減しないと制度維持が難しくなる流れのなかで、誰が本当に社会保障を利用すべき人なのかという主張を打ち出す政党が現れやすくなります。
その際には主に三つの基準が問題にされます。一つ目は、…
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