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大学倶楽部・東京造形大

公式HP:http://www.zokei.ac.jp/ 所在地:〒192-0992 東京都八王子市宇津貫町1556 電話:042-637-8111

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大学倶楽部・東京造形大

学生時代の集大成一堂に 学部4年、大学院2年の23人が作品展 18日まで

ジーンズをほどいて作り上げた作品の前に立つ一松さん 拡大
ジーンズをほどいて作り上げた作品の前に立つ一松さん
「遺伝子の容れ物」のポケットを手で示す平塚さん 拡大
「遺伝子の容れ物」のポケットを手で示す平塚さん
鵜飼さんの作品は、布と服でテキスタイルの表情がどう変化するかを楽しめる 拡大
鵜飼さんの作品は、布と服でテキスタイルの表情がどう変化するかを楽しめる
会場の入り口で、圧倒的な存在感で迫る長島さんの作品 拡大
会場の入り口で、圧倒的な存在感で迫る長島さんの作品

 東京造形大学テキスタイルデザイン専攻の4年生と、大学院修士課程2年生の有志による卒業制作展「TEXTILE FIGHTERS」がスパイラルガーデン(東京都港区)で開かれている。卒業、修了までに身につけた技術と感性を布に託した力作ぞろいだ。

 作品を展示しているのは学部生20人、院生3人。優れた作品に贈られる「造形賞」には、学部生の一松岳さんと平塚千寛さん、院生の鵜飼(うかい)甘菜さんの3人が選ばれた。

 一松さんの作品は、シルクオーガンジーのシャツにデニムの糸を縫い込んでいる。不要になったジーンズをほどき、藍色に染められた経(たて)糸を1本1本取り出し、1本分の糸で1枚のドレスを作り上げた。「友人たちからはけなくなったジーンズを譲ってもらい、3年生のときから作り始めてやっと完成しました。労働着が原点のジーンズと、ドレスなどに使われる繊細なオーガンジーという組み合わせで、素材の価値観を覆そうと試みました」という。清家弘幸教授は「再生素材を使いながらリサイクルに終わらせず、きちんとした作品に仕上がっている」と評価した。

 縦4メートル、横1.15メートルという大サイズ6枚を使った平塚さんの作品タイトルは「遺伝子の容(い)れ物」。ラズベリー、ザクロ、ホオズキといった植物が生き生きとデザインされている。それぞれの実の部分にはポケットを縫い付けた。「遺伝子の容れ物」だ。「結んだ実は次世代に遺伝子をつなぐために、常に変化し続けています。ふだんは気に留めない植物の活動に思いをはせ、想像力をかきたてる作品を目指しました」と平塚さん。卒業後は、カーテンのデザイナーとして活躍する予定だ。

 鵜飼さんは、さまざまな表情の服を生み出す布作りをテーマとし、既に自分のブランドを立ち上げて活躍している。「裁断する場所によって違った印象の服が生まれるように、テキスタイルをデザインしています」と話す。会場には立体裁断で作り上げた服も並べ、会場にアクセントを加えている。

 同じく院生の長嶋美紀さんは、鳥の羽根が持つ豊かな色彩と模様に魅了され、それを布に落とし込もうと取り組んできた。虹色に輝く羽根を持つミノバト、上半身は緑と黄、下半身はブドウ色のコフウチョウ、全身が赤みを帯びたオレンジ色で、胸に灰色がかった斑点を持つベニジュケイ……。エッチングなどの技法を用い、鳥の美と躍動を布に閉じ込めた。大橋正芳非常勤講師は「布で羽根を表現しようと格闘してきたが、自分のものとして落とし込めるようになり、完成度が高まった」と論評している。

 展示は3月18日まで。午前11時~午後8時、無料。問い合わせはメール(tzu.textile@gmail.com)で。【上杉恵子】

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