特集
何のため? PTA
共働き世帯が増える中、時代にそぐわない運営や負担の重さを理由に、PTAのあり方に疑問の声が上がっています。時代に沿った保護者会組織の姿を考えます。
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岐路に立つPTA 元凶は「強制」 時代に合った柔軟な運営を
2026/4/26 11:00 2006文字新年度を迎え、PTAの役員決めにそわそわしている人もいるのではないか。私の長女が通う公立小のPTAでも今月、クラスの役員が選出された。新年度までに決める本部役員は立候補者が定数に満たず、1月に問答無用のくじ引きで決まった。役の押し付け合いは、PTAの「あるある」だ。【塩路佳子】 PTAのあり方に疑
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PTA「先生だって自由参加でいい」 内田良教授が語る改革ポイント
2026/4/4 11:00 836文字強制的な入会や活動の負担が指摘されているPTAだが、保護者だけでなく、教員にも負担がかかる。 教員の働き方について研究する内田良・名古屋大大学院教授(教育社会学)は、PTAが教員の負荷となっている背景について「ブラック部活動と共通点が多い」と指摘する。 内田教授によると、部活動は生徒の自発的な参加
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教員の働き方改革にPTAができること 鍵は「依存」からの脱却
2026/4/2 11:00インタビュー 2061文字保護者だけでなく、教員にも負担がかかるPTA活動。教員の長時間労働が問題となり、働き方改革が課題となる中、学校や保護者はどうすればいいのか。淑徳大の坂田仰教授(教育行政学)に問題の背景や解決策について聞いた。【聞き手・前本麻有】 ――教員のPTAへの関わり方にどんな問題がありますか。 ◆各種の調査
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「教員も大変」 PTAで忙殺、加入めぐり訴訟も 進まぬ見直し
2026/4/2 06:00深掘り 2615文字保護者が家にいそうな時間を狙って、名簿順に約40人の保護者に電話をかける。「PTAの委員になってもらえないでしょうか」。断られ続け、最後は「泣き落とし」のように情に訴えた。 これはPTA活動に身を削る役員の保護者の話ではない。教員の話だ。 PTAの「T」はTeacher(教員)のT。保護者だけでな
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どうする?旗当番 PTA負担で担い手不足 見えてきた新たな形
2026/3/31 12:00深掘り 2776文字子どもたちの通学の安全をどう守るか。主に小学生の登下校を保護者が見守る「旗当番」といった活動は、PTAが中心となって行われることが多い。ところが、近年は共働き世帯の増加で保護者の参加が難しく、地域ボランティアも高齢化などで減少。担い手不足が課題となる中でできる対策や取り組みとは――。 ◇強制廃止、
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PTAは「改革進まない最も遅れた組織」 太田肇・同志社大名誉教授
2026/2/1 06:00 1724文字強制的な加入や活動のあり方に各地で疑問の声が上がるPTA。共働き世帯の増加に伴い、負担の重さから加入しない世帯や解散する事例も見られる。一方で、会費を原資に学校に多額の寄付がされるなど「第二の財布」として機能する実態もある。 PTAは何のためにあるのか。全国組織の代表や専門家へのインタビューを通し
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「学校がPTA寄付に頼る背景に目を」 千葉工業大・福嶋尚子准教授
2026/1/31 06:00 1811文字強制的な加入や活動のあり方に各地で疑問の声が上がるPTA。共働き世帯の増加に伴い、負担の重さから加入しない世帯や解散する事例も見られる。一方で、会費を原資に学校に多額の寄付がされるなど「第二の財布」として機能する実態もある。PTAは何のためにあるのか。全国組織の代表や専門家へのインタビューを通して
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「保護者の声を大きな声に」 日本PTA全国協議会・太田敬介会長
2026/1/30 06:00 1806文字強制的な加入や活動のあり方に各地で疑問の声が上がるPTA。共働き世帯の増加に伴い、負担の重さから加入しない世帯や解散する事例も見られる。一方で、会費を原資に学校に多額の寄付がされるなど「第二の財布」として機能する実態もある。 PTAは何のためにあるのか。全国組織の代表や専門家へのインタビューを通し
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PTA非会員から集金、学校が徴収も 会費収入減で広がる新たな負担
2026/1/15 05:00 2116文字共働き世帯の増加とともに活動負担の大きさから敬遠されがちなPTA。近年は加入が任意であることが知られるようになり、入会しない保護者の増加や解散事例が見られる。そんな中、会費収入が減ったPTAが非会員から協力金を募ったり、学校が新たな負担金を保護者から集めたりする動きが出ている。 ◇「全世帯から徴収
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格差、維持管理、同意の担保… PTAから学校への寄付がはらむ問題
2025/11/4 06:03深掘り 1325文字PTAによる学校への寄付は「自発的」であれば禁止されていない。しかし、善意であっても学校への寄付は、学校間格差や維持管理費を学校に負担させることにもつながりかねない。PTAへの任意加入が徹底されているとは言い難い中、寄付への会員の同意が取れているかも問題となる。 「PTAの有無で学校間の差が生じて
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「公費相当分も受領」との回答も PTAが負担可能な経費、基準なく
2025/11/4 06:02深掘り 1534文字PTAから学校への寄付に関する毎日新聞のアンケートからは、学校現場で自治体が公費で賄うべきものと、私費であるPTAの寄付から支出しても構わないものとの線引きが曖昧な実態が浮かぶ。 どのような観点でPTAからの寄付を受け入れているかの質問には、通常の学校教育活動で使用する物品は公費負担とし、公費負担
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PTAから学校への寄付 背景に慣習と期待 「第二の財布」の可能性
2025/11/4 06:01深掘り 1739文字PTAから学校への幅広い寄付の背景には、PTAの慣習や学校からの期待があり、PTAが学校の「第二の財布」になっている可能性がある。 寄付で目立つのは、近年の酷暑の影響を受けてか、暑さ対策の物品だった。エアコンやテントのほかにも、大型扇風機やミストファンなど扇風機類、冷水機・製氷機などがあった。防犯
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PTAの学校寄付5.9億円 24年度94自治体 公費補完の側面も
2025/11/4 06:00スクープ 1495文字PTAから学校に対する寄付について毎日新聞が政令市や中核市など計109自治体にアンケートしたところ、2024年度に94自治体に4508件、総額5億9414万円相当の寄付がされていたことが判明した。ただし、実態を把握していない自治体が八つあり、実際にはより多くの寄付があるとみられる。図書やテントなど
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戦後広がったPTA GHQと国が指示・推奨 近年は強制加入に異議
2025/8/25 12:00 1259文字小中高校単位で組織されるPTAは保護者(Parent)と教員(Teacher)が子どものために活動することを目的とする団体(Association)とされ、米国が発祥だ。国内での起源は戦後間もない時期にさかのぼる。GHQ(連合国軍総司令部)の指導に基づき、文部省(当時)が設置を推奨して全国に広まっ
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「学校はPTAの寄付断るべきだ」隠れ教育費、研究者問う行政の責任
2025/8/25 05:01 1688文字公立学校の校舎の修繕やエアコン設置、備品購入などの費用をPTAが負担していいのだろうか。PTA会費が総会での承認など必要な手続きをしないまま校舎の整備に支出され、事実上、学校の「第二の財布」として使われる不適切な事案も起きている。公教育における保護者や教員の経済的負担について研究する千葉工業大の福
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PTAは第二の財布? 承認得ず会費で校舎改修 大阪・岸和田の市立中
2025/8/25 05:00スクープ 1550文字大阪府岸和田市の市立中で2022年度、校舎2階の多目的室の床をフローリングにする費用にPTA会費約80万円が充てられたことが毎日新聞の取材で判明した。PTA総会で承認を得ず、保護者の指摘を受けるまで市の財産にする寄付採納の手続きも踏まず、事実上、学校の「第二の財布」として使われていた。学校教育法な
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PTA役員3年経験の細川貂々さん 謎ルールに戸惑いも、見えた役割
2025/5/18 16:00 2781文字「ツレがうつになりまして。」などで知られる漫画家の細川貂々(てんてん)さんは息子が通う小学校で3年間、PTAの本部役員を務めた経験がある。2020年にはコミックエッセー「アタックPTA」(朝日新聞出版)を出版し、PTAの仕組みや活動を詳しく描いた内容が反響を呼んだ。負担の重さや前時代的な慣習に疑問
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「仕方なく入会」待って PTAライター推奨の「理不尽度」チェック
2025/5/16 16:00 2497文字ゴールデンウイーク明けごろからPTAは、新年度の役員や活動方針などを承認する定期総会シーズンを迎える。強制加入や非効率な運営など理不尽な話を耳にしながらも、「多くの人が入会するのであれば仕方ない」と入会した人も少なくないだろう。 PTAの取材を10年以上続けるライターの大塚玲子さん(53)に保護者
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PTA廃止、地域巻き込む改革 元民間人校長・藤原和博さんの狙い
2025/5/9 06:30 2941文字東京都の公立中学校で初の民間出身の校長を務めた藤原和博さん(69)は、塾と連携した「夜スペシャル」(夜スペ)や世の中のことを議論する「よのなか科」の授業で注目を集めた。もう一つの取り組みとして、PTA改革に乗り出し、廃止に導いたことはあまり知られていない。学校の運営には「地域社会を加えた方がいい」
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退会相次ぐPTA全国組織 24年度61団体から7団体、95万人減
2025/5/2 07:01 1213文字公立小中学校などのPTAの全国組織「日本PTA全国協議会」(日P、東京都)に加盟する都道府県や政令市の団体が2024年度末に相次いで退会した。24年度は61団体が加盟し、会員数(児童生徒数)は699万人だったが、25年4月1日時点では54団体となり、会員数がおよそ95万人減少する事態となっている。
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