三日坊主は意志の弱さじゃなく…「すごい習慣」成功に導く3ステップ
皆さんは、人生の中で幾度となく「今年こそ運動を続けよう」「お酒を控えよう」「早起きを習慣にしよう」のように、強い決意とともに何かを始めてきたことと思います。そして、気がつけば翌月には元の生活に戻っている。
私たちは、なぜ、こんなにも続かないのか。多くの人は「意志が弱いから」と自分を責めます。でも、それは少し違います。続かない本当の理由は、脳の仕組みの中にあるのです。(堀田秀吾・明治大教授)
行動の約半分は「考えずにやっている」
米デューク大学のニールらによる研究(※1)では、人々が日々繰り返す行動の多くが、特定の場所・状況と結びついた自動的な反応であることが示されました。それによれば、私たちが毎日行っている行動のうち、約45%は「習慣化」されたものだというのです。
朝起きてトイレに行き、歯を磨き、コーヒーをいれる。通勤路を歩く。スマホを手に取って、なんとなくSNSを開く。これらは「今日はどうしようか」と考えた末の選択ではなく、状況が引き金になって体が自動的に動いているのです。
これは脳の「省エネ戦略」とも言えます。毎回すべての行動について意識的に考えていたら、脳のエネルギーがいくらあっても追いつかない。そこで脳は、繰り返した行動を「自動化」することで、限られた意識的エネルギーをより重要なことに使えるよう工夫しているのです。
この自動化を担うのが、脳の奥深くにある「大脳基底核(だいのうきていかく)」と呼ばれる部位です。
思考・感情のパターンも習慣化
大脳基底核は、かつては手足の動きをコントロールする場所だと考えられていました。ところが、米マサチューセッツ工科大学のバーンズらの研究チームによる長年…
無料の会員登録で続きが読めます。
毎日IDにご登録頂くと、本サイトの記事が
読み放題でご利用頂けます。登録は無料です。
ほった・しゅうご 1999年、シカゴ大博士課程修了。専門は法言語学、心理言語学。言葉とコミュニケーションをテーマに、さまざまな学問分野を融合した研究を展開。習慣・自己管理などの著書を多数出版している。