見出し画像

リモートワークするなら「サボってると思われてる」を前提に動け

リモートワークは通勤時間もないし、集中した時間を確保できるので個人としてはとても良いと思っています。
ただし、マネージャーや同僚から「ちゃんと働いてるのかな?」と疑われる可能性は常にあるという話を書きます。

「疑われている」と書くと信用されていないのでは?
と思っていまいますが、受け入れるべき前提だと僕は思っています。

オフィスなら椅子に座ってるだけで「働いてる感」が伝わる。でもリモートでは、見えない。
だからこそ「見えること」を意識して作らないと信頼関係は簡単に崩れてしまいます。

リモートワークは、意図的に見える情報を作ることが重要なんです。

見えないことの不安

Slackの返事が数時間ないだけで「作業中」から「サボってる?」に変わる。Pull Requestにコメントがついても翌日まで無反応だと「気づいてないのか、無視してるのか」と思われる。

人は見えないとき、悪い方のシナリオを想像しやすい。
見えなさは、不安や不信に直結します。

僕の経験では、この「見えない不安」を甘く見てる人がかなり多いです。
能力があっても、コミュニケーションの密度が薄いだけで信頼を失うケースをたくさん見てきました。

「疑われてる」前提で行動を変える

大事なのは「信頼されてない」じゃなくて「見えないから疑われる余地がある」と認識すること。その前提を持つだけで行動が大きく変わります。

具体的には

  • Slackの返信は短文でもすぐ返す:「了解」「あとで確認します」で十分

  • Pull Requestは小さく分けて出す:1週間後に大きなPRより、毎日進捗が見える方が安心感は大きい

  • 思考をSlackやNotionに残す:「考えている途中ですが書いています」とリンクを投げるだけで、見えない思考が見える形に変わる

  • 日報で区切りを共有:「今日はここまで、明日はここから」と言うだけで信頼は積み上がる

Gitに毎日コミットを積め

コードも「見える化」の手段です。Gitには毎日コミットを積む。小さな修正でも構わない。進んでることを可視化することが重要。

PullRequestは完成してなくても出していい。ビルドが通ってなくても、テストがなくても、途中でもいい。とにかくコミットを積んでPullRequest上で見えるようにすること。

大抵の人は細かく見ない。でもマネージャーや同僚が少し目を通して「あ、ここで困ってるのかな」と気づいて助けてくれるかもしれない。

途中経過も含めて全部見せることが、リモートでの信頼構築に直結します。

スタンプで済ませるな

Slackのスタンプは便利だ。でもスタンプだけで済ませると「本当に読んだのか」「理解したのか」と思われる。

  • 👍 で終わるより「了解しました、明日の午前中に対応します」

  • 👀 で終わるより「確認しました。後ほどレビューコメントを残します」

  • 🎉 で喜ぶだけでなく「この機能で○○が改善されるの楽しみです」

スタンプは補助。信頼は密度のある言葉でしか積み上がらない。

問題を抱え込むな

リモートでは「困ってます」が見えにくい。悩んでるなら「悩んでて困ってます」と書けばいい。言語化できないなら「助けてほしい」と言えばいい。

  • エラーが出て説明しづらいなら、すぐに画面共有を依頼する

  • 手が止まってることを可視化すること自体が信頼になる

抱え込むことが一番伝わらない。問題を早く出すのは弱さじゃなくて、信頼を積み上げる技術です。

独り言でも残せ

思考プロセスを残すのは、それ自体が信頼になる。「どう進めるか迷ってる」「この実装で本当にいいのか不安」「ちょっと詰まってる」など
これらをSlackに流すだけでもいい。

独り言でも、箇条書きでも、断片でもいい。何も残さないことが一番の不信感に繋がる。

プロセスを見せることは未完成さをさらすことじゃなくて、透明性を高めることです。

Slackは発言量で差がつく

Slackには発言数ランキングがある。リモートワークでは発信量=存在感となる。

「静かに黙々とやってる」はオフィスなら評価されるかもしれない。でもリモートでは発信しない=いないに変換されてしまいます。

だからSlackの発言ランキングで上位を目指すぐらいでちょうどいい。小さな進捗でも、思考の断片でも、困ってることでも、とにかく流す。

マネージャーから経営陣への報告



見落としがちなのが「マネージャーも誰かに報告する」ということ。

マネージャーは経営陣に「チームの状況はどうですか?」と聞かれる。そのとき手元に情報がないと「よくわからない」だったり「曖昧な回答」しか答えられない。こうなってしまうと評価にも直結する。

さらに経営陣も投資家や取締役会に報告する必要がある。「開発チームの進捗はどうですか?」と聞かれたとき、情報がないと困る。

つまり情報は上に上がっていく必要がある。だから個人レベルでの「見える化」は、組織全体の信頼関係を支える基盤になります。

僕の経験では、情報をちゃんと残してくれるエンジニアは評価されやすい。なぜなら「あの人の進捗は把握しやすい」とマネージャーが安心するからです。
僕自身、みんなに「失敗してもいい」と伝えることが多くて、細かく進捗が分かれば大きな失敗にならずに済むことが多い。
逆になにも報告せずに大きな失敗をすると信頼を一気に失ってしまいます。

信頼は情報の密度で決まる

信頼は成果だけで生まれるわけではありません。

  • Gitのコミット

  • 未完成のPull Request

  • Slackの小さな発言

  • Notionに残されたリンク

  • 日報の数行

  • 「困ってます」と出す勇気

  • 独り言の断片

これら一つひとつは小さな断片だけど、情報の密度を上げることで信頼の総量は増えてきます。

情報が薄ければ疑念が広がる。情報が濃ければ安心が広がる。
リモートワークにおける信頼は、情報の密度の総和なのです。

マネージャーの視点から

チームを率いる側に立つと、誰が信頼できるかは行動の細部に現れます。

「Slackの返事が早い人」「Pull Requestを小さく出す人」「思考を残してくれる人」「独り言を残す人」こういった人は自然と任せやすくなる。

逆に返事が遅い・進捗が見えない・悩みを隠す・独り言すら出さない人には、追加で確認のコストが発生しています。

これは能力が低いんじゃなくて、信頼の密度が薄いからです。

マネージャーは仕事を管理したいんじゃなくて、安心して任せたい。だから情報の密度を自ら高めてくれる人が、リモートのチームでは最も強いです。

自由と信頼はセット

リモートワークは自由だけど、その自由を守るには信頼が必要です。自由=放置じゃなくて、自由=信頼によって成り立つ拡張。

「サボってると思われてるかも」を常に前提にすると、不安に支配されるんじゃなくて、むしろ信頼を積み上げる方向に自分を動かせる。

その積み重ねが、結果として「自由に働ける環境」を持続させることができます。

結論

リモートワークは「見えない時間」と「見せる工夫」のバランスで成立しています。

Gitへの毎日のコミット、未完成でも出すPull Request、Slackの小さな発言、思考のリンク、日報の共有、スタンプ以上の言葉。さらに「困ってる」と素直に出す勇気や独り言の断片すらもが、信頼の密度を高めます。

信頼は情報の密度で決まり、密度を自ら高めることが、リモートワークにおける最大の戦略になります。

僕の経験では、リモートワークにおいて、発信を意識してるエンジニアと意識していないエンジニアで、キャリアに大きな差が生まれています。
技術力だけじゃなくて、信頼構築の技術も身につけることが重要だと思うのでした。

情報発信が足りていると思っている人、今すぐSlack アナリティクスダッシュボードを見てください。
自分より発言してる人が居れば参考にして積極的にもっと発言していきましょう。
基本的に情報発信が足りてないです。
一度に多くの情報を出す必要はありません。まとまっている情報を出す必要もありません。とにかく多くの情報を高頻度で出すのです。


組織運営などでお困りごとありましたら、問い合わせいただけると幸いです。


いいなと思ったら応援しよう!

すてぃお よろしければ応援お願いします! いただいたチップはおいしいご飯を食べるのに使わせていただきます。