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優先度という言葉を避けている

プロダクト開発をしている際に

「この機能の優先度はどうしますか?」
「高でお願いします」
「じゃあ、これも高で」
「こっちも重要なので高で」

気がつけば優先度「高」のタスクだらけになっていることってよくありませんか?
僕は優先度という言葉は明確に避けていて
優先順位という言葉を使うようにしています。

優先度と優先順位の決定的な違い

優先度、優先順位の違い

優先度は「高・中・低」のようなカテゴリ分けです。一方、優先順位は「1位、2位、3位」という明確な順番を示します。

僕の経験では、優先度で管理すると必ず問題が起きます。なぜなら、複数のタスクが同じ優先度になることを許してしまうからです。

優先度「高」が10個あったとき、どれから手をつければいいのか。結局そこでまた議論が必要になります。

なぜ優先順位が重要なのか

開発リソースは有限です。同時に全てをやることはできません。

優先順位をつけるということは、プロダクトの価値を最大化するために価値の順番を決めることです。どの機能がユーザーの課題を最も解決するのか。どの改善が最も、ビジネスインパクトを生むのか。

価値の高い順に着手し、価値の高いものから順番にユーザーに届けることがプロダクト開発では重要です。

現実的な優先順位の付け方

全てのタスクに1から100まで順位をつける必要はないと考えています。全てのタスクに順位をつけるのは現実的ではないし、管理コストが高すぎるからです。

上位のタスクだけでも明確な順位をつけると良いです。
明らかに順番通りやっていたら、数年かかるみたいなものに対して一つずつ優先順位をつけるというより、直近1ヶ月とか2ヶ月ぐらいやれそうだなと思ったものについて、ふわっと優先順位つけておくと見通しがつきやすいです。

どうせやっているうちに状況が変わり、優先順位が前後したり、新しく優先順位が高いものが追加されたりします。
現実的な運用をしましょう。

優先順位を決める時のコツ

ここで重要なのは、機能の優先順位をつけるのではなく、解決する課題(問題)の優先順位をつけることです。

例えば

  • ❌「検索機能を1位、通知機能を2位、ダッシュボード改善を3位」

  • ⭕「新規ユーザーの離脱課題を1位、管理画面◯◯画面の運用効率が悪い問題を2位、メッセージが送られていても気づかない問題の改善を3位」

のようなイメージです。
同じ課題を解決する手段は複数あります。新規ユーザーの離脱を防ぐために、オンボーディング改善、UI改善、チュートリアル追加など、様々なアプローチが考えられます。
解決方法についてはエンジニアやデザイナーが中心となって解決案を考えられると良いですね。
詳しくは下記noteを見てください。

課題の優先順位を決めることで、その解決手段も柔軟に選択できるようになります。開発コストが高い機能から着手するのではなく、最も重要な課題を最も効率的に解決する方法を選べるのです。

最終的に優先順位に納得感を持たせたり、適切に判断していくためには
RICEフレームワークや狩野モデルを使うのもいいと思います。プロダクト初期フェーズであれば、プロダクトマネージャーの独断で決めてもいいかもしれません。なんにせよ、課題ベースでの優先順位となっていることが重要
です。

価値の優先順位通りに開発するべきか

価値の優先順位通りに開発する必要はありません。
ですが、価値の優先順位が高いものについては、
ざっくりでもいいのでエンジニア、デザイナーと相談しながら実現方法、実現するとしたらどのぐらいコスト(開発コスト、運用コスト)がかかるのか相談しておくと良いとです。
「価値が高いものは解像度を高くする。価値が低いものは解像度を低いままでも良しとする。」というルールが大事です。

優先順位にすると

優先順位を明確にすると、チーム全体の動き方が変わります。
次になにに着手するべきか迷わなかったり、議論の時間が減ります。
一番大きいなと感じているのは優先順位付けができていない = 価値の判断ができていないことが非常に多いので、全体の解像度が飛躍的に上がり、
効率的に動けるようになるのではないかなと考えています。

また、優先順位が明確だと、チーム全員が「今、最も価値のあることに取り組んでいる」という確信を持ちながら進めることができます。
こういった体験がモチベーションに寄与したりします。

また、ステークホルダーへの説明も明確になりやすいです。「なぜこの機能を先に作るのか」「なぜあの要望は後回しなのか」。価値の観点から優先順位を説明できれば、納得感のある合意形成ができます。

まとめ

優先度ではなく優先順位で考える。

プロダクトがユーザーに価値を届ける順番を決める、根本的に重要な考え方の違いです。

優先順位は、限られたリソースで最大の価値を生み出すための道筋を示します。チームの生産性を上げるだけでなく、プロダクトが確実に価値を積み上げていくための仕組みです。

もし今、優先度で管理しているなら、まずは上位5つだけでも優先順位をつけてみると良いなと思ってます。

プロダクト開発は価値を生み出す活動です。その価値を最大化する順番を明確にする。それが優先順位という考え方の本質だなと思っているのでした。


プロダクトマネジメントでお困りごとありましたら、問い合わせいただけると幸いです。

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