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重さ1kg,SSD2台搭載可能で10万円ちょいの高コスパモバイルノート Mechrevo機械革命 星耀(XingYao)14  AMD Ryzen AI 9H 365/メモリ32G/SSD1T(追加でもう1つ搭載可能)/2.8K OLED (ただしセットアップは要注意)


軽くてパワフルで、できれば雑に扱える値段のノートPCがほしい

もともとメインマシンとしてThinkpad X1 Carbon (Gen10,2022年モデル)を愛用していたが、4Kモデルにしたのでバッテリの持ちが悪くて困っていた。
別に持っていたM2 Macbookを深センのサービスでSSD増設して持ち歩くことも考えた。

が、ハードウェアの商売をしてると相手の製品の付属ソフトがwindows版しかないことも多く、客先でいきなり試すことも多いので、普段はwindowsのほうが便利だ。

ちょうどROSの開発などで、ネイティブのLinuxマシンが一台ほしくなってきたこともあり、、メインマシンだったThinkpadにUbuntuを入れることにして、新しいノートPCを探すことにした。

  • 出張が多いので軽さは正義

  • オンラインイベント配信や360度動画もやるので、パワーもほしい

  • ロボットの仕事が増えてきたし、WSL環境を手元に置きたい

  • 写真や動画を多く扱うのでストレージ2T(できればもっと)ほしい

などなど、矛盾する要求が多くて困る。前回はそれでほぼMAXスペックのThinkpadにしたのだが、今同じようなモデルを買うと余裕で40万近くなる。そういうマシンを3年使うより、安いマシンを1~2年ぐらいで買い替えたい。もうちょっとでモバイルノートでAIローカルで動かせそうだし、あまり高いPCは雑に扱いづらくなる。
そう考えてるときに、Mechrevo機械革命という聞きなれないメーカーの、星耀(XingYao)14という機種を見た。もともとゲーミングノートの会社だが、最近はモバイルノートを出している。初期のものはモバイルといっても大型のものが多かったが、2025年にでた星耀(XingYao)14は1kg.しかも、TypeAが2つ、TypeCも二つ、HDMIなどと拡張ポートがたくさんついている。
公式サイトを見るとスペックは素晴らしく、まったく文句ない。

AMD Ryzen AI 9H 365
メモリ32G LPDDR5X (マザボに半田付け、交換不能)
2.8K OLED
SSD 1T (もう一つ空きスロットがあってSSDを2枚入れられる。もともと入ってるSSDは2280,追加は2230。規格はどちらもPCI4.0)
バッテリ80Wh(かなり大きい。前のThinkpadもMacbook Airも53Wh程度)
HDMI, USB4.0(Type-C)が二つ、USB3.0(Type-A)が2つ
ECサイトを見ると5000RMB(11万円ぐらい)で売っているところがある

中国でのレビューを見ると評判は上々だ。このビリビリ動画のタイトルは「1kgエリアのキング」という意味。2つSSDが入るのはキワモノっぽくてそそる。Redditでも「MECHREVO Starlight 14 Review — “Insane Value for 1kg Class”」とべた褒めだ。

とはいえ、安い中華PCなのでどんな地雷が潜んでいてもおかしくない。

機械革命は結構大きい会社で、深圳の電気街 华强北に直営店がある(本社も深圳だ)。店にでかけて現物を見てきた。

深圳の電気街 华强北でノートPCを買う

筐体左奥からHDMI, Type-Cが2つ、筐体右にType-Aが2つと3.5mmジャック。合理的だ。

画面のクオリティ、筐体の質感、キータッチなどはじゅうぶん許容範囲。中華PCに多い変態キー配置はない。
カーソルキーの配置やWindows Helloの指紋認証が使えることなど、むしろポジティブな驚きだった。余計なプリインストールソフトがほとんど入ってないのも好印象。

店員とwechatを交換して、追加のSSD規格などを確認し、追加しても保証が変わらないこと、SSD持ってくればその場で追加してくれること、保証が製造から2年で、いま店舗に在庫してるものなら一年半保証のことなどを聞いて、購入を決意。
そのまま電気街の別の店でSSDを調達(というかTaobaoで探したら同じビルの7Fの店が見つかり、オンラインで買って「取りに行くぞ」とチャットしてそのまま現物確認してGet)し、店に持ち込んで追加してもらった。

通販ならもっと安い店があるし、中国でリアル店舗で買うことはあまりないが、ググっても全然情報が出てこないPCの増設をいきなり自分でやるのは怖いし、3日後にアメリカ出張があるのですぐ使えるのはうれしいし、外れロットとかありそうなので買う個体を直接見て買うほうが安心できる。

店員に底板を外してSSDを追加してもらう。

両方のヒートパイプの中間にあるのがAMD Ryzen AI 9H 365で、ファンからヒートパイプ伸ばしてるのは薄くするため、サイズの違うファンを2つ積んでるのは冷却効率と薄さと軽さとうるささのバランスのためだろう。ちゃんと考えて設計していることがうかがえる。

追加したのはWDの2230規格, 2T版。OEM用の裸のSSDがすぐ手に入るのは助かる。PCI4.0の高速なSSDだ。あまり熱が出ないのもうれしい。

ネットワークカード、安いPC御用達のMediaTekでなく、Thinkpadと同じIntel AX210だったのはうれしい。星耀(XingYao)14にはAMD Ryzen 7 H 255の安価なモデルもあり、そちらだとMediaTekらしい。

機械革命 深圳電気街の実店舗。普段はSEG Plazaの4F 4217にあるが、2025年12月はそこが改装中で5F 5316で仮住まい中。改装が終わると4Fに戻るが、店番号は変わるかもとのこと

セットアップは要注意

 軽いし高性能だし安いので僕は大満足だが、万人にお勧めできるモデルではない。以下は要注意ポイント。

  • 入ってるWindowsは中華安いPC独特の「中国語から動かせないWindows Home」。中国設定のままMicrosoft Storeで808RMB払ってWindows Proに上げるか、自分で日本語版windowsを再インストールしないとUIは中国語のままで変えられない。

  • また、上記の作業をやるまで中国語UI上で作業する必要がある。最初はファイルネームまで全部中国語かつ変更できないので、「用户=ああユーザーだな」とわかってかつタイプできないとならない。またはクリーンインストール。

  • ドライバ一覧はここにある。Windows updateで当たるので自分で入れる必要はないが、日本語windowsをクリーンインストールする場合はここから選ぶ必要があり、XingYaoシリーズで2つある型番の両方が並んでいるので、自分でハードウェア構成を理解して入れないとならない。

  • かつ、もちろん中国語版OSでしか検証してないので、フォルダが変に文字化けとか入らないリスクある。(僕はもともとwindows Proで使うつもりでアップデートした。それでも安いし)。Lenovoと違ってLinux版のドライバは提供されてないし、マザボのドライバ動かなかったら詰みそう

  • 認証類も中国のもののみ

  • 故障時など、店に持ち込めばいろいろフレキシブルに面倒見てくれそうだが、もちろん深センのみ。かつ店員との会話は中国語。(訂正:中国各地に何十店舗もありました。日本含む海外にはなさそうだけど)

  • システムが入ってる2280SSDの長江など、あまり日本で聞かない部品も多い

  • 日本で売ってないマシンなので、キーボードカバーなども中国で調達が必要

などなど、日本で使おうとするなら自作PCに近い気合が求められる。
今なら画面の写真をスマホでとってChatGPTに聞くなどでかなり解消されると思うし、パソコンに依存しないパッケージ版のWindowsライセンスをいくつも持ってるような人ならおすすめだが、自信ない人は下手に並行輸入などで買わないほうが無難。

買ったときは1Tのドライブ内がC,Dに分かれている。それが嫌いなで統合したかった自分は中国語UIで作業する必要があった

とはいえ、間違ったドライバはそもそもインストール時に弾かれるだろうし、ドライバ一覧のファイルを全部ダウンロード・解凍してUSBメモリなどに入れて、手持ちのWindowsをクリーンインストールすればなんとかなる気もする。
今はこの方法が使えるかわからないが、Windows 10のころなら、中国語限定Windowsでも再インストール時に同じプロダクトキーで日本語Windowsを入れられた。

中国ECに慣れてて、トラブル時に店員とやりとりできるような人なら、高性能で安いし、満足感は高い。

ゲーミングPC屋だけあって、壁紙はそっち系。余計なプリインストールソフトがほぼないの最高

また、そういう人なら中国のECで売ってる、このマシンに合わせたキーボードカバーや画面カバーなども入手できるだろう。

セットアップさえしてしまえば、性能はすばらしい。
自分は半日程度でセットアップした後、OSMO360で撮影してDJI Studioで編集している360度動画、6K数十ギガサイズの書き出しを連続で何本もやり、並行してyoutubeにアップしながらこのブログを書いているが、裏で動画書き出しをしていても作業への影響はない。
6Kで30分を超える動画を書き出そうとすると、出力ファイル100G越え、書き出し時間2時間強とかなるから、合計3Tの容量と安定して動いてくれるシステムは素晴らしい。SSD二つにアクセス分けてるの、かなり効いてると思うし。

タスクマネージャー DJI Studioが巨大なファイルをレンダリングしてるため、ほとんどのリソースを使っている
CPU, GPUとも負荷がかかっているが、温度はたいしたことはない DJI Studio、GPUにもちゃんと最適化されていそう。マルチコアで動いていそうなのも素晴らしい

書き出し中はファンはまわりっぱなしでCPU部分も熱くなっているものの、触れる程度だしマシンはとても安定している。放熱などの設計は良さそうだ。

ちなみに機械革命、今年2026年のCESに出展してる。僕のアメリカ出張はこのCESのためなので、現地のブースに「僕も使ってるぜ!」と持ち込むつもりだ。たぶん、中国語できる日本人で機械革命のPC持ってCES行く人あまりいないだろうし、向こうも喜ぶのではないか。

今回の記事はセットアップ時のハマりごとなど公益性あるので、ほぼ全文公開しています。普段のnoteマガジンでは、深圳で見たけど解釈がまだ定まってないふわっとした情報を出してます。

売ってるものと自作したものの境目が緩い街 深セン

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