ヘリウムに供給不安 日本は4割をカタールに依存 編集部
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カタールの巨大な天然ガス資源は、ヘリウム生産に適したガス田でもある。イラン戦争は世界の戦略物資の盲点を突いた。
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ヘリウムもイラン戦争で深刻な供給不足が懸念されている。日本は100%輸入に依存しており、2025年時点で輸入の約4割をカタールに依存している。
ヘリウムはガスまたは液体で使用され、用途は半導体製造ほか、光ファイバー、溶接、磁気共鳴画像化装置(MRI)、分析材料、宇宙産業、低温工学分野など多岐にわたる。日本で使用されるヘリウムガスの約38%が半導体向けで、液体ヘリウムの約67%がMRI向けだ。
日本産業・医療ガス協会によると、ヘリウムは大気中には極く微量しか存在しないが、天然ガス田の一部では0.5~1%程度のヘリウムガスを含むものがある。現在はそうした天然ガスからヘリウムを分離・生産するのが一般的になっているという。ヘリウムを高い濃度で含む天然ガス田は一部地域に偏在しているため、世界の天然ガス資源は豊富といえても、ヘリウムは貴重な戦略物資ともいえる。
世界の主なヘリウム生産国は、米国、カタール、アルジェリア、ポーランド、ロシアなどで、な…
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週刊エコノミスト
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