ホルムズ通過の肥料は世界の輸出量の3割 編集部
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ホルムズ海峡封鎖は原油途絶だけでなく、世界の食料不足を招く。
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国際食糧政策研究所(IFPRI)の一連の報告書(2026年3~4月)によると、世界の肥料輸出量の約30%がペルシャ湾ホルムズ海峡を通っている。その規模はロシアとベラルーシの肥料輸出量合計よりもはるかに多い。特に尿素、リン酸塩、アンモニアが大きな割合を占めており、サウジアラビアだけでも米国のリン酸アンモニウム輸入量の約55%を占めるとしている。米国のイラン攻撃後、カタールとサウジアラビアは尿素の生産を停止している。
近代農業において化学肥料は必需品で、化学肥料がなければ今の農業生産水準は維持できない。特に農業生産に不可欠な窒素、リン酸、カリ肥料は「3大肥料」といわれる。リン酸質肥料はリン鉱石、カリ肥料はカリ鉱床が主な原料で、窒素質肥料はアンモニアから作られる。
窒素質肥料とは、硫安、尿素、硝安、塩安などで、アンモニアはナフサ、天然ガス、石炭などの化石資源を改質・合成して生産するが、近年は天然ガスが主流になっているようだ。化石資源が豊富な湾岸産油国は、安価で大量に、安定的に窒素質肥料を供…
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週刊エコノミスト
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