もう虫歯削って詰め物しなくていい。
わたしたち人間の歯は、表面のエナメル質と内側の象牙質でできています。どちらも損傷すると再生はほぼ無理なので(象牙質はちょこっとだけできる)、いままでは虫歯で歯が溶けたら、それらのダメージは金属やプラスチックといった詰め物で埋めるしかありませんでした。
しかし、近い将来、歯医者さんでジェル塗るだけで、象牙質の上にエナメルの膜が再生されて虫歯が塞がる。そんな画期的なたんぱく質ベースのジェルが生まれるかもしれません。
開発したのは英ノッティンガム大学研究班で、視覚過敏や虫歯の予防と治療に役立つことが期待されています。
ジェルを歯のエナメル質の損傷部や象牙質の露出部に塗り付けて唾液に浸す実験では、こんな風に唾液のカルシウムやリン酸が引き寄せられて整然と並んで結晶化し、自然なエナメル質そっくりに化けたんだそう。
研究を率いるAlvaro Mata教授は次のように語り、市販化に意欲満々です。
現場の医療従事者と患者を念頭に編み出された技術だけに喜びもひとしおです。
(新開発のジェルは)安全で、簡単にすばやく塗布でき、大量生産も可能。また、幅広く応用が効くため、エナメル質の喪失や象牙質露出に関連する歯の悩みを抱えるあらゆる年齢層向けの様々なタイプの製品につぶしが効く可能性もあります。
開発にあたってはスタートアップのMintech-Bioと共同で進めており、 最初の製品リリースは来年を予定しています。そう遠くない将来、世界中の患者さんをお助けするイノベーションになるかもしれません。
これだけ読むと狂喜乱舞ですが、米Redditに寄せられたコメントは意外とクール。
「同じような話、過去にも聞いたな…」、「数年に1回は読まされてる気がする」、「歯を溶かす酸が出ない口中バクテリアを遺伝子操作で実現する話もどっかいっちゃったしね」、「そんなものが世に出たら歯医者廃業だからたぶん出ないんだろうなあ」といった半信半疑の声が目立ちます。
もちろん2万3000件も「いいね」票がついてるので期待感はすごくあるんですね。単に、ぬか喜びになることを恐れているんじゃないかと。
私も歯は弱いほうなのでエナメルが再生するなら人生変わるくらいうれしい…。期待し過ぎないようにしながら、ゆるく見守っていきたいですね。
Sources: Nature Communication via SciTechDaily









