ジャングリア、新アトラクションで狙う待ち時間短縮 暑さ対策も拡充

沖縄県今帰仁村のテーマパーク「ジャングリア沖縄」は29日、スリル系の新アトラクション「やんばるトルネード」を開業する。一度に48人まで乗ることができ、待ち時間を少なくして体験価値の向上を図る。夏本番を前に課題の暑さ対策にも乗り出す。
本格的なアトラクションの増設は2025年7月の開業以降初めてで、27日に近隣住民に先行公開した。ライドの直径は約16メートル。初めは水平に回転し、徐々に傾いて宙返りに近い状態になる。
最大で高さ20メートルまで上がり、スリルと同時に沖縄本島北部の景色も楽しめる。利用対象は4歳以上で身長120センチ以上。

体験した名護市の安次富瑠奈さん(19)は「とても楽しかった。またすぐ来たくて友達のグループチャットに『行こう』と連絡した」と話した。
ジャングリアのアトラクションは装甲車に11人が乗る主力の「ダイナソーサファリ」を除き、大半が1〜2人での体験だ。ハーネスの装着が必要なアトラクションは準備に数十分かかる。運営の効率化が開業時からの課題だった。
パークの規模(約60ヘクタール)は東京ディズニーランド(約51ヘクタール)より広いものの、アトラクション数は23個と東京ディズニーランドの6割にとどまる。園内がすいているように見えても、待ち時間は一定程度あるという状況だ。
やんばるトルネードは一度に48人まで利用でき、パーク側は1日に5000人の体験が可能と想定している。ハーネスがなく安全バーのみで、準備が短時間で済む。座席の案内から体験終了までは6分程度だった。
パーク側は1日で体験できたアトラクションの総数を増やし、満足度の向上を図る。運営するジャパンエンターテイメント(沖縄県名護市)の佐藤大介副社長は「待ち時間が短くなり満足度が上がって口コミが広がっていくことが、宣伝効果になる」と話す。
ゴールデンウイークを控え、沖縄ではこれから長い夏が始まる。開業当初に課題とされた厳しい暑さへの対策も重要になる。パーク側は6月に大屋根付きの休憩エリアを設ける。264席あり飲食もできる。

これまで飲食可能なテーブル席は園内2カ所のレストランに限られていた。施設の大半が屋外で「日光を避けられる場所が少ない」との声が多く上がっていた。
アトラクションの待機場所やレストランには大型のミスト付き扇風機を導入し、夏場の不快感を軽減する。2カ所あるコンテナ型の休憩所では、花王と協業して冷感ミストや日焼け止めを無償提供する。冷やしタオルや汗拭きシートの自動販売機も設置した。
ジャングリアは個々のアトラクションの満足度は高い。待ち時間と暑さという体験価値を下げる二大要因をどこまで克服できるか。開業から2度目の夏が近づいている。
(浦崎唯美子)

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