経済成長とポピュリズムのねじれた関係 ジャナン・ガネシュ
チャールズ英国王はもう4年近くにわたり、慎み深く、分別をわきまえた君主であり続けてきた。そのため比較的若い読者の皆さんは、かつて彼がありとあらゆる分野で近代的発展を否定する動きに肩入れしていたのを知らないかもしれない。例えば、いかがわしい薬。「ウィンザー家のグウィネス・パルトロウ」ばりに、ホメオパシー(編集注、病気の原因となる物質を非常に薄めて投与する代替療法の一種)にはまっていたのだ(編集注、
ECB・英中銀、利上げの必要性を警告 エネ価格高騰で
欧州中央銀行(ECB)と英イングランド銀行(中銀)は4月30日、中東での戦争に起因するエネルギーショックへの対応に苦慮する中、今後数カ月以内に利上げが必要になる可能性があると警告した。 両中銀は同日、米連邦準備理事会(FRB)の29日の決定に続き政策金利を現行水準に据え置いた。しかし、エネルギーコスト急騰が持続的な高インフレに波及した場合、将来的な利上げが必要になることもあると示唆した。 ECB
四大会計事務所、パートナー削減の裏に収益停滞の現実(Lex)
トップの座に上り詰めるのは大変だが、そこにとどまるのはさらに難しい。中国からアフリカのカメルーンに至るまで、独裁者は終身統治を可能にする制度によってこの問題を回避している。しかし四大会計事務所(ビッグ4)にはそのような解決策はない。ビッグ4では出資持ち分を保有し事務所の利益を分け合う最上位層の「エクイティ・パートナー」の数が徐々に減っている。 とりわけKPMGやアーンスト・アンド・ヤング(EY)
中国政府系ファンド、英空港株の売却検討 新滑走路の建設費増を懸念
中国の政府系ファンド(SWF)、中国投資(CIC)が英ロンドンのハブ空港であるヒースロー空港の持ち分の売却を検討している。新たに設ける第3滑走路の建設コスト高騰への懸念が一因だ。 CICは保有するヒースロー空港株式10%を「監視対象(アクティブウオッチ)」に指定し、売却を検討している。CICの方針について知る関係者2人が明らかにした。この関係者によるとCICは2025年後半、売却の可能性について
マラソン2時間切り立役者 独アディダス、ランニング市場で失地回復
ケニアのセバスチャン・サウェ選手がマラソンで2時間を切るという偉業を成し遂げた。これは長距離走の歴史で最も古い壁を打ち破るものになったと同時に、独スポーツ用品大手アディダスにとっても米ナイキとの激しい競争の末、マラソン界の頂点への復帰を確固たるものにした。 26日のロンドン・マラソンの男子でサウェ選手は1時間59分30秒の世界新記録で優勝した。観衆に向けて掲げたシューズにはアディダス製品の特徴で
抑えられない中国の対EU投資 手詰まりの欧州委員会
ハンガリー議会選で大敗したオルバン首相が首都ブダペストにある豪華な内装の首相官邸を去るとき、後に残されるのは汚職がまん延し汚れた国だけではない。中国からの電気自動車(EV)、電池、鉄道網への一連の投資に関わる問題も置き去りにされる。中国のハンガリー投資については、生産に関わる環境・労働基準が低く、他の欧州連合(EU)加盟国の企業より(不当に)安い価格で製品を提供しているとして国内外で批判されてい
英国王と「特別な」関係(社説)
英国王の訪米は首脳同士のみならず両国間の絆を強める機会になってきた。国王ジョージ6世は1939年、当時のルーズベルト大統領とともにホットドッグを食べ、エリザベス女王はフォード大統領とダンスを踊った。チャールズ英国王の27日からの訪米は、表向きには米国の独立250年を祝うのが目的だが、実際にはトランプ米大統領というよりも米国及び米国民との絆の再構築が重要な目的になる。だが背景を踏まえると、今回は英
欧州頼みは手遅れか、ブレグジットの「リセット」が行き詰まり(下)
英国で実施された世論調査では、ブレグジット(英国の欧州連合〈EU〉離脱)をめぐる英国内の深刻な分断はなおも残っていることが明らかになっている。 だが、不祥事が続発し、スターマー英首相の行く末を危ぶむ声が高まるという状況に労働党が苦しむ一方で、左派の間では欧州との関係強化に向けたより積極的なアプローチが票の獲得につながりうるという共通認識が生まれつつある。 対照的に、リフォームUK(改革党)と保守
欧州頼みは手遅れか、ブレグジットの「リセット」が行き詰まり(上)
第2次世界大戦後の英国政治に最大の分断をもたらした問題について、スターマー首相の労働党政権が立場を明確にするまでに2年近くかかった。 経済の低迷、米国・イスラエルとイランの軍事衝突に伴うエネルギー価格高騰の恐れ、同盟国でありながらますます頼れなくなるトランプ米大統領――。そのような状況の中で、4月に国民に向けて演説したスターマー氏が目を向けたのは米国ではなく、欧州連合(EU)だった。 ブレグジッ
マリーヌ・ルペン氏のめい、フランス大統領選で右派結集を模索
フランスの右派政治家を輩出してきたルペン家の一員であるマリオン・マレシャル氏が、極右政党「国民連合(RN)」が次期仏大統領選で勝利する唯一の方法として右派勢力の広範な結集を提唱している。 36歳のマレシャル氏は仏大統領選に3度出馬したRNのマリーヌ・ルペン前党首のめいだ。マクロン大統領の後継を決める2027年の大統領選で中心的な役割を担おうと、いったんは退いていた政界に復帰した。 見習うのはメロ