AIが飲み込むマネーと社会 2026年序盤を振り返り㊦
人工知能(AI)が社会、経済、政治の中心に躍り出ています。AI向けのデータセンターは米経済を支える要素になっている一方、規制に反対する当事者と政治の間に緊張関係も生まれています。SNSは社会の分断を進めたと言われますが、AIが示す回答は中庸に近づくという分析も出てきました。(日付はNIKKEI FT the Worldでの公開日) Mythosとバーキン 「希少性」は需要を生むが(Lex)手に入り
トランプ氏にノーと言えない日本(下)
オバマ米政権で駐日大使を務めたジョン・ルース氏は、「(日米)同盟関係を損なわないためにできることは何でもやった」として高市早苗首相と安倍晋三元首相を評価している。「彼女の功績は称賛に値する。だが、現状を踏まえれば、(日米同盟以外の)選択肢を探る必要がある」と同氏は述べた。 ルース氏の見方は、日本の世論とも一致する。民間シンクタンク「言論NPO」は2025年12月、世論調査でトランプ氏の行動に「反
日銀は日本を現実に引き戻すか レオ・ルイス
「一つの文明」を消滅させるというトランプ米大統領の脅しの行方に注目が集まった7日夕、東京都内の一角で売られていたガソリンの値段は1リットル当たり157円だった。2月にイランへの爆撃が始まった時より安い。 この異様さは救いとなっている。現状が常軌を逸しつつあるがゆえに、日銀がついに金利正常化に踏み切れる下地ができたのだ。 中東情勢が大きくエスカレートしない限り、日銀は4月末に政策金利を0.25%引
トランプ氏にノーと言えない日本(上)
トランプ米大統領は6日の記者会見で感情をむき出しにし、対イランの軍事作戦への協力を期待していたにもかかわらず協力しない同盟国を列挙した。北大西洋条約機構(NATO)、オーストラリア、韓国はいずれも名指しされた。それから同氏は、長らく米国の最も忠実な同盟国を目指してきた国に言及した。 「他に助けてくれなかった国を知っているか。日本だ」。トランプ氏はそう言い、日本には現在5万人の米軍兵士が駐留してい
Apple50周年<後編> アジアの力でトップへ(上)日本から技術流出
私たちの社会にとどまる集団的記憶は誤っている。1990年代後半の倒産危機から2007年のスマートフォン「iPhone」誕生へと至るアップルの復活物語は、故スティーブ・ジョブズのビジョンとジョニー・アイブの優れたデザインの勝利として語られることがほとんどだ。 だがその勝利の歳月は、製造面での地獄の裏返しだった。製品を大量に、迅速に、かつ欠陥なく生産するため、アップルは互いに矛盾する仕組みを一つに合
「HALO」トレードは日本株で レオ・ルイス
それがどれほど短命に終わったとしても、人工知能(AI)の影響を受けにくいとされる銘柄に投資する「HALOトレード」は、ますます混迷が深まる今の時代において、市場を支える役割を果たしている。響きのいい略称ならたとえ内容が乏しくても、もっともな理由があるような印象を受ける。 少なくとも今のところ、重厚な資産を持ち(heavy asset)陳腐化リスクが低い(low obsolescence)という条
高市首相圧勝で市場に注目される日本の業種(Lex)
日本での高市首相率いる自民党の衆院選圧勝の波に乗って利益を上げようとする投資家は、定数の3分の2超という歴史的な圧倒的多数の議席が家計にとって何を意味するかに注目するだろう。食品価格と銀行システムは、政治が市場に最も直接影響を及ぼす分野だ。 三菱UFJフィナンシャル・グループ、三井住友フィナンシャルグループ、みずほフィナンシャルグループといった大手行への投資の根拠は明快だ。10年以上にわたり、選
高市首相が圧勝で得た歴史的好機(社説)
高市早苗首相が再び歴史を作った。日本初の女性首相に就任して4カ月もたっていないが、8日の衆院選で与党・自民党は単独政党として過去最多の議席を得た。歴史的勝利で高市氏は師と仰ぐ安倍晋三元首相以上に大きな有権者の負託を得た。衆院と参院で議決が異なる場合は衆院の優越が認められているため、465議席中316議席を獲得した自民党は国会運営をコントロールできる。また米国主導で制定された憲法の改正に向けて動く
中国が手にしたソニーの「ブランド力」
ソニーグループは1月20日、薄型テレビブランド「ブラビア」を含むテレビ事業を分離し、中国テレビ大手のTCLグループが主導する合弁会社に移管する意向を発表した。この発表は衝撃をもって受け止められた。洗練された高価格帯の製品で名高いソニーが、中国ブランドの脇役に甘んじるとはどういうことなのか。 逆の視点から問いかけることもできる。1981年に広東省でカセットテープメーカーとして創業したTCLが、いつ
高市氏率いる自民、衆院選で絶対安定多数を獲得
日本の高市早苗首相率いる与党・自民党が衆院選で絶対安定多数を獲得する圧巻の大勝を収めた。 NHKが集計した選挙結果によると、自民党は日本時間の9日未明までに衆院の定数465議席のうち316議席を確保した。 3分の2を上回る議席 単独で定数の3分の2を上回る議席を確保したことを受け、自民党は衆院での主導権を握り、議席が過半数に届かない参院で否決された法案を衆院で再可決できるようになる。 日本の憲法