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市川市動植物園 子ザル「パンチ」めぐり異例2度目の声明 動画拡散で説明「当園の考えを改めて明らかに」

[ 2026年3月10日 19:12 ]

 市川市動植物園が10日、公式Xを更新。SNSで話題のニホンザル「パンチ」が他のサルからいじめられているとされる動画について、先月に続き2度目の声明を発表した。

 パンチは母ザルの育児放棄が原因で人工哺育で育てられた子ザル。オランウータンのぬいぐるみを母親代わりに連れて歩く姿が連日SNSで話題になっている。

 同園の公式Xにて「私たちは2月20日に公式Xにおいて『これまでも何度も群れのサルに怒られることはありましたが、本気で攻撃しようとするサルはいません』『群れのサルからの躾けが行われるのは、ただかわいそうと思うのではなく、パンチの頑張りを応援していただければ』と投稿しました。しかしその後も、パンチが群れのサルから『いじめられている』とされる動画が拡散し、その結果、国内だけでなく国外からも、多くの皆様からご心配の声をいただいております。この投稿は、そうした声に対する当園の考えを改めて明らかにするものです」と声明の趣旨を説明した。

 ニホンザルの習性について「ニホンザルの群れは、明確な社会階層を持つ専制社会を形成しており、支配的な個体が下位の個体に対して『躾け』をすることがあります。これらの行動は人間の『虐待』とは異なります。1948年以降、日本の霊長類学者は、日本の在来サルの行動、社会、生態について研究してきました。これらの既存の文献に基づけば、こうした『躾け』はニホンザルの群れで自然に起こるもので、パンチだけに限られたものではありません」と説明。

 さらに、こうした躾けは24時間発生しているわけではなく、パンチは1日の大部分を平穏に過ごしているとし、「パンチの面倒を見たり一緒に遊んだりする群れのサルも増えつつあります。最近、パンチがぬいぐるみから離れて生活する時間が増えたのはそのためです」と明かした。

 現在は「しかしそれでも、順位の高い個体数頭から手を出される場面が増えてきたことから、私たちは3月8日より一時的に、その個体数頭を群れから離しました。当面、この状態で様子を注意深く見守りたいと考えています」とも説明した。

 同園は「パンチを群れから離して」という意見が殺到していると明かし、「その心情は十分理解できるものです。しかし、群れでの生活に慣れてきたパンチを、今、群れから離すことは、生涯群れに戻れず生活し続けなければならないリスクを生み出します」とし説明。「パンチを心配する気持ちは、私たちも皆様と同じです。飼育員やスタッフ一丸となって、今後もパンチが群れのサルとして健全に暮らしていけるよう飼育を続けてまいります」とつづっていた。

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