藤井風とマギーズ東京…「グレース」でつながるシンクロニシティー
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「シンクロニシティー」という言葉をご存じでしょうか。
シンクロニシティー(共時性)…意味のある偶然の一致
スイスの心理学者ユングが1950年代に発表した理論・概念で、「共時性」と訳されます。因果関係のない複数の似たような出来事が同時に起こること、簡単に言えば「意味のある偶然の一致」のことです。体験したことのある人もけっこういるのでは?
私はそういう経験が度々あり、今回も「コンパッション(思いやり)」の取材でシンクロニシティーを感じました。そのことを、取材の舞台裏を交えて紹介します。
医療者の燃え尽き防止プログラム「GRACE」

10月22日付読売新聞朝刊の解説面 や、 28日付の医療ルネサンス「思いやりの力」<5>自分を大切に ケアに集中 で紹介した、医療者の燃え尽き防止プログラム「GRACE(グレース)」。マインドフルネスとコンパッションをベースに開発されたこのプログラムを取材したいと、私は9月上旬、日本GRACE研究会の世話人代表を務める高宮有介・昭和大教授(医学教育学)にお会いし、話を聞かせていただきました。
その際、高宮教授から「現場でGRACEを実践している人」として紹介された一人が、GRACEプログラムのトレーナーズ研修を受け、公認心理師の資格を持つ栗原幸江さんです。近年、記憶力の低下が著しい私でも、「あれ? 聞き覚えのある名前だな」と思い、社に戻って記事のデータベースで調べると、やはり、2004年7月の医療ルネサンス「がんに挑む 心のケア」で取材させていただいた方でした。

当時は、静岡県立静岡がんセンターの心理療法士として、がん患者の心のケアを担当していましたが、現在は、大切な人を亡くした人をケアする人材を養成する 上智大学グリーフケア研究所の特任教授、東京都立駒込病院緩和ケア科の心理療法士 、がん患者と家族が無料で利用でき、相談もできる場を東京・豊洲に持つ 認定NPO法人「マギーズ東京」の理事兼キャンサーサポートスペシャリスト など、活躍の幅を大きく広げていらっしゃいます。そして9月中旬、私はマギーズ東京で18年ぶりに栗原さんにお会いしました。私の記憶にある穏やかな印象はそのままで、いろいろなお話を聞かせていただきました。




























