マスク着用 突きつけられた「個人の判断」
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政府は2月10日、新型コロナウイルス対策のマスク着用について、3月13日からは原則として着用を推奨せず、 個人の判断に委ねる ことを決めました。日本もいよいよ、「脱マスク」へとかじを切るわけです。
マスクは場面ごとに「推奨」「効果的」「着用」?

コロナの感染症法の位置づけを現在の「2類相当」から季節性インフルエンザと同じ「5類」に引き下げるのは、ゴールデンウィーク明けの5月8日。マスク着用ルールの緩和は、これより2か月近くも前倒しすることになります。
前回のコラム( こちら )では、「今の不十分な医療体制のままでの5類引き下げには不安があり、問題が多い」と指摘しました。では、マスク着用を個人の判断に委ねることについては、どう考えればいいのでしょうか。
政府の今回の発表では、新たなマスク着用の「考え方」の中で、日常生活での場面ごとの目安について、場面ごとに「着用を推奨」「着用が効果的」「着用する」と示しています。「個人の判断に委ねる」と言っておきながら、推奨したり、「着用する」って断言したりって、一体どういうことやねん?――って、思わず関西弁でツッコミを入れたくもなりますよね。
ただ、<着用の目安を明示した上で、個人の判断に委ねる>という方向性には、私は おおむね賛成 です。なぜそう考えるのかを、順を追って説明したいと思います。
マスクの感染予防効果は「間違いない!」
まず、マスク着用に感染予防効果があることには、もはや疑う余地はないと言ってもいいでしょう。
2月8日に開かれた厚生労働省のアドバイザリーボード(助言機関)の会合では、主要メンバーらが「マスク着用の有効性に関する科学的知見」と題した資料を提出しました。
それによると、マスク着用に関する78件の研究を解析した結果、着用した人の1週間あたりの感染リスクは、非着用者の0.84倍に抑えられました。観察期間を2週間に延ばすと、さらに0.76倍に低下すると推定されました。この結果は、マスクの持つ「他人からうつされない効果」を示したものです。


























