「再発しても」って言わないで…前立腺がん患者と医師の対話

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編集委員 山口博弥

 相手のこういうところはおかしいと思うから、できれば改めてほしい――。

 夫と妻、親と子、上司と部下、教師と生徒……。様々な人間関係の中で、そう思うことってありますよね。

 でも、頭ごなしに「あなた、それおかしいよ! 改めなさい!」なんて言うと、相手は「何を!」ってムッとして、つい反発したくなってしまう。かえって相手をかたくなにするだけで、逆効果です。

 どうすれば、相手に改めてもらうことができるのか――。そのためには工夫が必要です。「戦略」と言ってもいいでしょう。私は先日、それを考える機会を得ました。今回は、その時の「手の内」をバラしちゃいましょう!

日本泌尿器科学会総会で講演

複雑化するがん治療。患者とのコミュニケーションはますます重要になっている
複雑化するがん治療。患者とのコミュニケーションはますます重要になっている

 私は4月20日、神戸市で開催された「第110回 日本泌尿器科学会総会」のランチョンセミナー(配布された弁当を食べながら講演を聴く勉強会)で、講演させていただきました。一般社団法人「がん医療の今を共有する会(ACT)」と学会の共催です。

 テーマは、「患者と医師が協力して決める前立腺がんの治療選択(SDM:shared decision making)」。座長は原勲・和歌山県立医大泌尿器科教授で、まず、木村高弘・慈恵医大泌尿器科教授(私の主治医である 頴川(えがわ)(しん) ・前教授の後任)が、「複雑化する前立腺がん治療におけるSDMを考える」の演題で講演しました。

・がん治療は複雑化し、治療方針の決定における患者とのコミュニケーションの重要性は高まっている

・エビデンス(科学的根拠)とナラティブ(患者の「語り」「物語」)両方の視点を医療者と患者が共有することが理想

・患者と医療者による意思決定の共有(SDM)により、後悔の少ない治療選択が可能

・意思決定プロセスにチームとして取り組むことが重要

 以上のそれぞれについて、豊富なデータと事例を交えながら、とても分かりやすく解説していただきました。

原勲・和歌山県立医大泌尿器科教授
原勲・和歌山県立医大泌尿器科教授

 次に、私は、「治療選択で後悔しないために~患者と記者の立場から~」と題して話をさせていただきました。

 ※私の前立腺がんの体験については、このコラムでも何度か書いてきましたので、興味のある方はそちらをご覧ください。

私が前立腺がん体験記を書いたわけ (2020年12月22日)
前立腺がん患者からのメッセージ…セカンドオピニオンは必ず取ろう (2021年1月5日)
治療はつらいよ?…前立腺がん医療の「舞台裏」 (2021年9月7日)
患者と医師が、医療情報と患者の思いを共有する「SDM」の確立を…がんイベントに参加して (2022年2月8日)
西郷輝彦さんの死で考える…前立腺がんと最新「PSMA標的治療」 (2022年3月8日)

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