宮沢りえと若村麻由美の初顔合わせ「メアリー・ステュアート」、女王2人が圧巻のオーラ…「奇跡を呼ぶ男」竹内涼真は力強い歌声・心の温かさも
完了しました
舞台合評
4月に上演された好舞台を演劇担当記者が語り合った。
山内則史 「メアリー・ステュアート」は宮沢りえと若村麻由美の初顔合わせを栗山民也が演出する注目作。圧巻の舞台だった。

武田実沙子 スコットランド女王のメアリー(宮沢)は、親戚のエリザベス1世(若村)を頼りイングランドに亡命するが、プロテスタントのエリザベスはカトリックのメアリーを幽閉する。メアリーは生後まもなく女王になった生粋の女王。宮沢には、周囲の男性たちがあれよという間に尽くしてしまう品があった。一方、庶子のエリザベスはたたき上げの女王。若村は、強い女王でなければ生きられなかったエリザベスの圧や力を表現した。
小間井藍子 史実では会っていないとされる2人の対面の場面では、宮沢と若村のオーラがぶつかり合い、ただならぬ緊張感だった。昨年から「SIX」「Mary Said What She Said」「レイディ・ベス」と英国王室を描く舞台が続き、この時代の解像度が上がっている目から見て、質、深み共に極めつきともいえる出来ばえだった。
武田 メアリーに手を差し伸べるモーティマー役の木村達成は、キラキラとした生命力があり、メアリーの希望の光となるまっすぐさが心に響いた。
小間井 「奇跡を呼ぶ男」は街から街へ渡り歩くインチキ伝道師ジョナス(竹内涼真)とその仲間たちを描くミュージカル。彼らは町の人々の素性を事前に調べ上げ、個人的な悩みを言い当てては「神の奇跡」をかたってお布施を巻き上げる。ある出来事をきっかけにジョナス自身の信仰がよみがえった瞬間、がく然と膝を折る竹内の体が小さく見えたのに胸を打たれた。

祐成秀樹 竹内は長身でたくましく、歌声はパワフル。長ゼリフもよどみなく、心の温かさも感じられた。そんなカリスマ性が、過去を暴かれても、かえって奇跡を求める町の人々との絆を強くする展開に説得力を持たせていた。ただ、彼に魅了される人々の描き方がやや類型的。歌声は見事だったが、悩みの切実さがさほど感じられなかった。
武田 EPOCH MAN「The Closet Revue」は、レビューショーとしてLGBTQ+のカミングアウトを見せる店を舞台にした作品。たくさんの衣装が円形のカーテンレールにつるされたセットも印象的で、登場人物が次から次へそれらを身にまとい、脱ぎ捨てながら物語が進む。
祐成 性的少数者の生きづらさを浮かび上がらせた脚本・演出・美術の小沢道成の才気を感じた。感心したのは店に足を踏み入れた若者(阿部
武田 阿部にとって一筋縄ではいかない役だったと思うが、自身の性的指向に対して吹っ切れた様子や震えおののく姿、遠くを見つめる視線運びも光った。だんだんと熱を帯びていく終盤の独白は、発する言葉に重みがあった。彼を受け止める山崎の包容力にもひかれた。
小間井 宝塚歌劇団花組は平清盛の息子・知盛(
祐成 俳優座の派生ユニット、ThanKyou!の「HAY FEVER 花粉熱」は、英劇作家ノエル・カワードの喜劇を河田園子が演出。元女優(山本順子)と作家(森一)、奔放な息子(井口敬太)と娘(天明屋渚)の一家が、週末に招いた客を散々振り回す。俳優座の一見まじめな人々がコメディーセンスを全開。とんでもない家族を生き生きと品良く演じた。
山内 新国立劇場「ガールズ&ボーイズ」(稲葉賀恵演出)はシリアスな結末の一人芝居を増岡裕子と真飛聖が日替わりで好演。藤田俊太郎演出、セルヒオ・ブランコ作「ナルキッソスの怒り」も一人芝居だが、モノローグというより物語を俳優・


























