【第30回箱根駅伝】早稲田大、2年ぶりV…アンカー大ブレーキでも執念のゴール

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 初出場の横浜市立大を含め、過去最多の15校が参加して1月6、7日に行われた。2日間を通じて目まぐるしく先頭が入れ替わったレースは、9区で首位に出た早稲田大が2年ぶり9度目の優勝を飾った。

早稲田大、5区終盤で先頭に

第30回箱根駅伝(1954年)の3区を走る横浜市立大の渋谷力三
第30回箱根駅伝(1954年)の3区を走る横浜市立大の渋谷力三

 往路の序盤は中央大が先行した。1区の三浦達郎が先頭でたすきをつなぐと、2区の菊地直志も区間1位で続いた。3区で中央大は区間4位にとどまった一方、2位でたすきを受け取った明治大は楠雪高が区間トップの走りを見せ、中央大をかわして首位に浮上した。4区では、中央大の杉崎隆志が早稲田大の政成孝治と同タイムの区間1位となり、再び先頭に。4区を中央大と1分29秒差の3位で通過した早稲田大は、5区の中村保徳が区間2位と力走し、終盤で中央大・谷敷正雄をかわして往路1位となった。2位に入った中央大との差は55秒だった。

復路も粘る中央大

 復路は早稲田大と中央大の競り合いとなった。6区では、中央大の西村良三が区間1位となったものの、小田原中継所では54秒差で早稲田大がリード。7区では、中央大の日置一樹が6区に続く区間トップの走りを見せて先頭に立ち、早稲田大には2分10秒差をつけた。しかし8区で中央大は区間5位にとどまり、リードは13秒に縮まった。追い上げる早稲田大は9区で衣笠治重が区間1位と快走し、首位で最終10区にたすきを託した。

中村清監督、「都の西北」で10区・昼田を励ます

第30回箱根駅伝(1954年)の10区でゴールする早稲田大の昼田哲士
第30回箱根駅伝(1954年)の10区でゴールする早稲田大の昼田哲士

 中央大とは3分27秒差で出た早稲田大の1年生アンカー・昼田哲士は、走力で上回る中央大・斉藤安雄を警戒した中村清監督の指示を受け、前半からハイペースで突っ込んだ。オーバーペースがたたった昼田は品川付近から失速し、内幸町付近ではふらふらに。サイドカーの中村監督は校歌「都の西北」を歌って励まし、最後は浜部憲一コーチに伴走されながら、倒れ込むようにしてゴールした。ラストの大ブレーキにもかかわらず昼田は区間3位と粘った。往路に続き、復路も1位となった早稲田大の優勝タイムは12時間21分10秒だった。アンカー斉藤が区間5位にとどまった中央大は3位となり、10区で中央大をかわした日本大が、早稲田大から4分45秒遅れの2位に入った。

1954年(昭和29年)の主な出来事

・第五福竜丸、米国の水爆実験で被曝

・集団就職列車、初運行

・プロレス「力道山・木村政彦―シャープ兄弟」戦

・青函連絡船「洞爺丸」事故

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