ゲームコルソ高崎店(群馬県高崎市)…「ゲーセン」昭和のまま

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 畑や住宅が並んだ県道沿いに、古びた水色の平屋がたたずむ。昼間はカーテンで閉ざされ、中の様子は見えない。恐る恐る入ってみると、そこには昭和の「ゲーセン」が広がっていた。

アーケードゲーム機に夢中になる来店客。幅広い世代が楽しんでいる
アーケードゲーム機に夢中になる来店客。幅広い世代が楽しんでいる

 目を引くのは白い きょうたい のアーケードゲーム機。奥には様々な自動販売機が並び、熱々のそばやラーメン、トーストなどを味わえる。「懐かしい」「昔よく食べた」。来店客はそれぞれ楽しかった頃の思い出に浸っている。店長の つけ 鈴子さん(74)は「古い店だから恥ずかしいんだけどね」と照れ笑いを見せた。

お薦めの自販機について説明する乗附さん
お薦めの自販機について説明する乗附さん

 40年ほど前、前身のドライブインが開店。ゲーム機や自販機が並ぶ家族連れの憩いの場だった。運営会社の方針で閉店した際、店長だった乗附さんに常連客から「やめないで」との声が相次ぎ、自ら建物を借りて1999年11月、ゲームセンターとして営業を始めた。機材は改めて1000万円かけて購入。店名はイタリア語で大通りを意味し、再び多くの人でにぎわってほしいという願いを込めた。

 店内には名作ゲーム「テトリス」だけをプレーし続ける人もいれば、自販機のラーメンを目当てに来る人も。ゲーム機に目もくれず缶コーヒー片手に新聞を読む人や、持参したカードゲームに熱中する大学生もいる。中には北海道や神奈川県から遠征してくる人もいるそうだ。ほぼ毎日、車で1時間かけて通うという男性は、乗附さんとの世間話を楽しみにしていた。

築40年を超える店舗
築40年を超える店舗
食事をしたり、会話を楽しんだりできる休憩スペース
食事をしたり、会話を楽しんだりできる休憩スペース

 現在は、乗附さんと夫、長男の3人が交代で店に立つ。年中無休で、年越しは客と過ごすこともある。24時間営業はコロナ禍を機にやめたが、今も早朝から深夜まで店を開けている。既に製造を終了したゲーム機ばかりが並び、修理するのは難しいが、「昭和から変わらない空間が好きな常連さんを大切にしたい」と最新機器は導入しなかった。「このまま」でいる大切さをよく知っている店だ。(文と写真・吉田瑞希)

所在地  群馬県高崎市棟高町1868の135

アクセス  JR新前橋駅から車で約15分。関越自動車道前橋インターチェンジから車で約10分

営業時間  午前7時~翌午前1時。年中無休

問い合わせ  027・372・6207

記者のお気に入り…埴輪の模型 当時を再現

 約1500年前の古墳時代、高崎市に当時の有力な豪族の墓とされる保渡田古墳群が造られ、現在は国史跡となっている。周辺を整備した「上毛野はにわの里公園」に「かみつけの里博物館」があり、 はに や当時の暮らしを再現した模型などを見ることができる。

 駐車場から入り口までの間にも埴輪のレプリカが並ぶ。円筒埴輪を作る体験会を不定期で開催しており、完成品は隣接する八幡塚古墳の周囲に置くことも。八幡塚古墳には現在約6000個がずらりと並び、当時の様子が再現されている。学芸員の清水豊さん(62)は「史跡に自分の作品が並ぶのは貴重な体験になる」と話している。入館料は一般200円。埴輪作りと古墳散策は無料。

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