棋聖戦真っただ中、台湾での交流戦にまさかの芝野先生[千春&明夏の女流棋士ここだけの話]

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芝野先生らしさ全開の七番勝負最終局

 1月にハワイで幕を開けた第50期棋聖戦七番勝負。一力遼棋聖とフルセットの激闘を制し、新たな棋聖に輝いたのは芝野虎丸十段でした。

交流戦でお世話になったメンバーと
交流戦でお世話になったメンバーと

 芝野十段が初の棋聖位をつかみ取るのか、それとも一力棋聖が5連覇を果たし、「名誉棋聖」称号の資格を獲得するのか。最終局までもつれこんだ激闘を、手に汗握って見守ったファンの方も多かったのではないでしょうか。

 最終局、棋聖奪取を決めた箱根・ホテル花月園での対局は芝野先生が一貫して攻めの姿勢を崩さず、最後まで芝野先生らしさ全開の素晴らしい一局だったと思います。

 今回のシリーズ、私は1局目と2局目に帯同させていただきましたが、実は芝野先生とは、棋聖戦の真っただ中である2月に台湾交流戦でもご一緒させていただきました。

尾道対局→台湾→太宰府対局の過密日程

棋聖戦の真っただ中に台湾交流戦に参加した芝野先生。穏やかな表情が印象的です
棋聖戦の真っただ中に台湾交流戦に参加した芝野先生。穏やかな表情が印象的です

 交流戦では、日本から張豊猷九段を中心に棋士13人で、台湾の囲碁団体「海峰棋院」を訪問し、台湾の強い棋士たちと数日間にわたって対局させていただきました。日本からの参加棋士も、タイトル経験者を含む、若手の強豪メンバーばかり! 私も恐縮ながらお荷物係枠(?)として同行させていただきました。対局はもちろんでしたが、海峰棋院の院長をされている林敏浩さんをはじめとする台湾の皆様に、食事や観光などあたたかいおもてなしを受け、忘れがたい貴重な経験となりました。

 ただ、まさかそのメンバーに芝野先生が参加されているとは。

 1月下旬に広島県尾道市での第2局(しかも、ハワイ対局のすぐ後)を終えたあと、その4日後には台湾へ。台湾からの帰国後わずか数日で福岡県太宰府市での第3局を迎えるという過密日程の中でのご参加でしたが、対局だけでなく観光も全力で楽しまれていて、トップ棋士の体力と度胸に驚かされました。

全敗の私を励ましてくださり……

 芝野先生とはこれまでお仕事以外であまりご一緒したことはなかったのですが、対局中の真剣な表情がうそのように、対局以外のところでは本当に自然体で柔らかい雰囲気の先生だなぁと感じました。私が台湾で全敗に終わった後も、芝野先生が励ましてくださいました。(ありがとうございます!)

 第50期という節目の年に、新しい歴史が幕を開けた棋聖戦。強くて個性的な芝野棋聖の活躍が楽しみです!

プロフィル
安田 明夏( やすだ・あきか
 囲碁棋士。初段。日本棋院関西総本部所属。2002年8月24日生まれの23歳。兵庫県出身。堀田陽三九段門下。2021年度入段。22年4月から24年3月までNHK・Eテレ「囲碁フォーカス」で司会を担当、同年4月からはNHK杯テレビ囲碁トーナメントの司会を務めている。
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