【動く棋譜】佐藤天彦九段が難解な攻防制し、高見泰地七段に競り勝つ…本戦準々決勝

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 将棋の第35期竜王戦(読売新聞社主催、特別協賛・野村ホールディングス)の本戦準々決勝、佐藤天彦九段と高見泰地七段の対局が26日、東京・千駄ヶ谷の将棋会館で行われた。

 佐藤九段は1組2位で本戦入り。今期の竜王戦1組では阿部健治郎七段や八代弥七段相手に、貫禄を見せる内容で勝利している。高見七段は本戦の初戦で森内俊之九段を破った。持ち味の勝負術だけでなく、大局観にも磨きがかかっている様子だ。

 高見七段が先に入室し、手早く飲み物や扇子を準備する。佐藤九段は開始直前の入室だったが、優雅にジャケットを整え、「貴族」の所作。

 振り駒で先手となった高見七段は相掛かりの戦型を選択した。佐藤九段は△8五飛型に構えて駒組みを進めている。

 午前中はテンポ良く進めていた佐藤九段。昼食休憩明け、高見七段は駒音を立てて▲6六銀と指した。後手の動きをけん制する意味がある手だ。高見七段は扇子で扇ぎながら考えている。

 午後1時頃、対局室に戻った佐藤九段は、シャツのボタンを外し、胸元に空気を送り込みながら考慮している。部屋が少し暑いのかもしれない。

 夕食休憩の時間帯、早めに戻った高見七段の手元には前期の竜王戦七番勝負・豊島将之-藤井聡太戦の記念扇子が。時に大きく息をはきながら熟考している。

 対する佐藤九段は席に戻ると△2五歩と指した。先手の飛車の働きを封じる玄人好みの一手だ。まだ、本格的に駒がぶつかっておらず、長い中盤戦が続いている。

 勝負は午後10時46分、140手までで佐藤九段が高見七段に勝利した。終局後、佐藤九段は「相手の手を消し合う難しい将棋でした」と、難解な攻防を振り返った。敗れた高見七段は「力が足りなかった」と語った。佐藤九段は準決勝で広瀬章人八段と対戦する。

両対局者の指し手は「動く棋譜」で

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