2026年度関西圏中学入試を振り返って…森永直樹<28>
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中学受験率が25年度の過去最高値をさらに更新
近畿2府4県の統一入試開始日となった1月17日午前の受験者数は、1万7818人で昨年度より235人増加しました。2000年以降初めての4年連続増加となります。25年度卒の小学6年生の児童数は16万3795人で昨年度より3330人減少していますが、26年度入試の中学受験率は25年度の10.52%から跳ね上がり、10.88%に上昇。昨年度記録した最高値をさらに更新しました。
25年度入試で受験生が約500人増加した大阪は、26年度入試でもさらに約100人増加しました。高校授業料無償化や大阪市内への高所得層の人口流入などの背景もあり、今後もこの傾向は続くことが予想されます。他の地域では、昨年度減少した兵庫、奈良で約50人の増加、京都では横ばいとなっています。
関西圏全体としては267人増加していて、中堅レベルの学校に集中して増加していることが26年度入試の特徴となっています。私学志向が急速に高まるなか、小学校高学年になってから私立中学進学を決断するケースが増えたことが要因と思われます。
26年度入試の総志願者数は6万7522で、25年度より2045増加しています。これにより1人当たりの平均出願数は、25年度の3.72に対し、3.79に微増しました。増加した要因は主に受験者数の増加によるものですが、中堅レベルの学校で志願者が増加したことによる難化の影響で後期日程の出願数が増えたことも要因に挙げられます。
一部を除いて難関進学校の志願者が減少

全国最難関である灘の志願者数は693人で、25年度より50人減となりました。志願者数が700人を割るのは22年度以来、4年ぶりのことです。実質倍率は2.43倍に落ち着き、難度はやや易化したと思われます。志願者数を地域別で見ると、首都圏からの志願者が増加しており、25年度の163人に対し、過去最高の188人になっています。その他の関西圏以外の地域からの志願者は横ばいであり、関西圏からの志願者減少が目立つ入試となりました。
男子難関校の志願者状況を25年度との対比で見ると、洛星前期(67人減)、甲陽学院(10人増)、大阪星光学院(38人減)、東大寺学園(109人減)と、やや大きい数字の減少が目立ちます。女子難関校は、神戸女学院(35人減)、四天王寺(36人増)、共学難関校では洛南高校附属(29人減)、西大和学園(53人減)となりました。
高槻は、17年度の共学化から8年連続で志願者数が増え続け、それに伴う難化によって25年度入試から難関校の仲間入りを果たしました。26年度入試ではその反動が大きく、初めて前年度比で志願者数が減少。A日程で650人(90人減)、B日程で1201人(298人減)となりました。ただし、B日程に関しては難関進学校全体の減少が影響していると思われます。
一部を除き、難関進学校で志願者数が減少している状況を、安全志向と見るか難関校離れと見るか、その判断は単年では難しく、27年度入試に注目することになります。
今年度の受験生の学年は既に述べているように、高学年になってから私立中学進学を決断するケースが多かったため、中堅校に集中して志願者数が増えました。今後しばらく私学志向の高さは変わらない見込みですが、3年生や4年生から受験準備に入るケースも増えているので、27年度入試については中堅レベルから上位校まで幅広く人気が広がるとみています。また、26年度入試で志願者数が大きく減少した難関校では、どの程度の反動が出るのかも注目されるところです。
中学受験率の上昇とともに大学付属校の志願者数は右肩上がりとなり、ここ数年では微増と横ばいを繰り返して高止まりの状態となっています。26年度入試でも、関関同立系列の附属校11校の統一入試開始日午前の志願者数は、合計が前年度比53人増の3450人となり、同じ状況が続いています。
この中で25年度より大きく志願者数を増やしたのは、男女別募集が撤廃された関西学院(38人増)、25年度の減少から復活した立命館(48人増)、東海地区でも人気の同志社(32人増)、安定した人気の関大北陽(27人増)でした。
2026年度入試で「選ばれた学校」は
難関進学校の志願者減少傾向と関連づけるものではありませんが、26年度入試で最も志願者が増えたのは、従来は上位校の併願校であった共学の進学校です。特に、統一入試開始日午前の前期入試で大きく志願者数を増やしています。これらの学校に見られる共通点としては、「主体的な学びの実践」「体験重視のスタンス」「バランスのとれた教育」が挙げられます。
なかでも注目しているのは、まさに主体的な学びを実践し、大学合格実績が躍進している開明、箕面自由学園、体験重視で「キャリア探究」に定評のある三田学園、滝川第二です。志願者の増加とともに難化した京都橘(23人増)も、27年度入試で目が離せません。



























