[子育て応援団]仕事通じ強まる家族の絆 フリーアナウンサー・枡田絵理奈さん

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 プロ野球選手である夫(広島東洋カープの堂林翔太)がシーズンオフに入り、堂林家では、私のシーズンが始まりました。

無理ない働き方

 結婚を機にTBSを退社し、しばらくは専業主婦として過ごしていましたが、フリーアナウンサーとして仕事への復帰をめざす際、「当面は、夫のサポートと子育てを優先し、無理のない働き方をする」と決めました。そして、その働き方を理解し、支えてくれる芸能事務所に所属しました。

 そのため、夫のシーズン中は、広島の自宅から通うホームゲームの日に極力仕事を入れないようにしています。その代わり、シーズンオフになると、今度は私が全国を回る番です。

 働いている日数は月の半分以下ですが、県外の仕事も多く、新幹線の始発で出かけて終電で帰る日や泊まりがけの日もあるため、夫や両親の助けを借りながら、なんとか両立しています。

 実はこの原稿を書いているのも、ひとり東京に向かう新幹線の中。今回は珍しく2泊3日の長旅です。早起きして家族の朝ごはんとお弁当を作り、みんなを起こさないように、そっと家を出てきました。

 前の晩は、学校や幼稚園の3日分の荷物を準備し、作り置きのおかずを仕込みながら気づけば夜更け。新幹線に乗り込むと、ウトウトしてしまい、目覚めたらもう京都でした。慌ててパソコンを開き、こうして原稿を書き始めています。

 昔は「ママ行かないで」と子どもたちに大泣きされ、後ろ髪を引かれる思いで仕事に向かっていましたが、最近は「いってらっしゃい」とサラッと送り出してくれるように。むしろ私の方がさみしくて、「ママ、さみしくなったらテレビ電話していいよ」なんて、慰められることもあります。

 働くうえで大変なのは、準備だけではなく、家族の体調管理。子どもたちが幼いと、一度誰かが風邪をひくと、そこから風邪リレー。「当日までにみんな治るだろうか」「私もうつらずに乗り越えられるだろうか」と、ドキドキの綱渡り状態です。

 仕事に穴を開けるわけにはいかないので、仕事の数日前からは、いつも以上に湿度や温度に気を配り、空気清浄機を稼働させたり、食事も健康的なメニューを意識したりと、自然と緊張感が出てきます。

子が弁当作り

 独身時代に比べると、仕事に出るだけで大変になりました。それでも、外で働く時間は私にとってリフレッシュの時間でもあります。そして、家に帰ってきた瞬間に迎えてくれる家族の笑顔は、以前より何倍も輝いて見えるのです。

 先日は、夜帰る際に夫が子どもたちを連れて空港まで迎えに来てくれたのですが、なんと車中で食べられるように、子どもたちがお弁当を作ってきてくれていたのです。弁当箱を開けた瞬間、疲れも眠気も一気に吹き飛びました。

 家族に支えられながら仕事ができること、そして、仕事を通して家族の絆が強くなっていくこと。これが、私にとっての<ライフワークバランス>なのだと思います。

◎「子育て応援団」は第4土曜日に掲載します。次回は淀川キリスト教病院医師の谷均史さんが担当します。

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