祝・武豊線140年 JR東海最古の路線
完了しました
知多半島を走るJR武豊線(大府―武豊)が今月、開業140周年を迎えた。JR東海最古の路線で、東海道線の建設資材を武豊港から運び、「東海道線の生みの親」ともいわれた存在。同社は、電化前まで同線を走った気動車「キハ75形」を記念列車として運行し、沿線住民らが節目を祝った。

県内初の鉄道でもある武豊線は1886年(明治19年)3月1日、熱田―武豊間で開業した。新橋―横浜間を国内初の鉄道が走った約13年半後のことだ。85年8月に始まった建設工事の工期はわずか7か月だった。
武豊線は、武豊港に陸揚げした輸入品のレールや機関車、枕木といった建設資材のほか、乗客や沿線の産品を運び、産業発展を支えた。当初の名称は半田線だったが、武豊線に改称。現在は大府―武豊間(19・3キロ)を結び、通勤や通学の足として活躍している。
沿線には開業時をしのばせる古い木造平屋の「亀崎駅舎」(半田市)や、貨車を方向転換させた「転車台」(武豊町)などが残る。
半田駅(同市)前では、武豊線を走った蒸気機関車「C11形」を展示。半田市鉄道資料館を委託運営する「C11265蒸気機関車保存会」が、開館日に機関車の内部を公開している。
同館には、開業時のレールの一部や往時の写真など武豊線ゆかりの品が並び、地元の親子連れらのほか、北海道や九州などからも鉄道ファンが訪れる。同会の杉浦正博会長(72)は「全国的にも早い時期に鉄道を間近に見ることができた誇らしい歴史的遺産。展示を見て昔を思い起こしてほしい」と話す。

140周年を記念し、JR東海は、武豊線に乗務する社員が同線の魅力を表したデザインなどの記念ロゴを作製。車掌の腕時計などゆかりの鉄道用品のオークションを26日まで実施している。
JR東海リテイリング・プラス(名古屋市)では140周年記念グッズを発売。武豊線を走った車両のキーホルダーやマフラータオルといったグッズを公式オンラインショップなどで販売している。同社は「日本の鉄道の原点ともいえる歴史を持ちながら、地域とともにある武豊線と時間の流れを感じてほしい」としている。


























