実物大の「ふじ子」像 岡崎城西高生が制作、寄贈 

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 岡崎市東公園動物園で飼育され、昨年7月に57歳で死んだアジアゾウ「ふじ子」の実物大の像(体長3・6メートル、高さ2・7メートル)を岡崎城西高校の美術部員らが制作し、同園へ寄贈した。12日からゾウ舎で一般公開される。繊維強化プラスチック(FRP)を使い、肌の質感などをリアルに再現した。同園の飼育担当者が「本物の雰囲気そのもの」と驚くほどの出来栄えだ。(坂本憲哉)

高校生らが制作したアジアゾウの実物大の像(岡崎市で)
高校生らが制作したアジアゾウの実物大の像(岡崎市で)

 スリランカ生まれのふじ子は、広島県福山市のレジャー施設を経て、1982年に14歳で同園にやってきて以降、死ぬまでの40年以上を同園で過ごした。2012年開始の同園の人気投票でほぼ毎年1位に選ばれるなどし、ふじ子を計約10年間担当した飼育員、松井俊樹さん(42)は「おてんばな性格で、 愛嬌あいきょう があり、来園者にとても人気があった」と振り返る。約10年前から足が弱くなり、昨年7月に死んだ。

 同校の美術部は2年前の文化祭で巨大な動物の像を展示しようと、ふじ子の像を段ボールなどで制作。迫力ある出来栄えが好評で、壊さずに頑丈な素材で作り直すことにしたが、制作準備中にふじ子が死んだため、市との協議で同園への寄贈がきまった。

 制作は、美術部員と卒業生の計約40人が集中的に作業。元々あった像の骨組みを活用しつつ、素材をFRPに変えて作り直した。体が大きく肉付きの良かったふじ子の姿を再現するため、生徒たちは飼育員や獣医師に取材を重ね、鼻先のしわや足の爪などの細部にもこだわった。ふじ子のゾウ舎で実際に使われた砂を体全体にまぶすなどして雰囲気も本物に近づけた。

 同校美術部顧問の福岡正臣教諭(53)は「生徒らは細部にこだわり、リアルに表現したので、そのあたりも見てもらえたら」と話す。飼育員の松井さんは「ふじ子の特徴を細部まで再現していて本当に似ている。生徒たちの愛情が伝わってくる」と目を細める。同園では、ふじ子の「生誕祭」を11、12日に予定しており、12日午前11時半からお披露目する。

 また、同園ではふじ子の骨格標本の制作を目指し、将来的に像と並べて展示したい考えだ。制作費用約1300万円の寄付を募っている。問い合わせは、岡崎市動物総合センター動物2係(電話0564・27・0456、メールanimo@city.okazaki.lg.jp)。

  

 

 

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