救急災害医療センター完成 名古屋市立大病院

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 名古屋市立大病院(名古屋市瑞穂区)の「救急災害医療センター」が完成し、1日、記念式典が行われた。国内最大級の救急・災害医療施設で、高齢化で増加する救急搬送の対応に加え、南海トラフ巨大地震など災害時の医療拠点となることが期待されている。6月1日から稼働する。

初療室に設けられた、コンピューター断層撮影装置(CT)で検査しながら手術もできるシステム
初療室に設けられた、コンピューター断層撮影装置(CT)で検査しながら手術もできるシステム

 センターは、地下1階地上8階建てで、延べ床面積は約2万7600平方メートル。浸水に備え、救急車が計10台停車できる救急ヤードを2階に設け、救命措置を行う救急初療室を従来の2室から10室へと大幅に増やした。初療室の数は国内有数で、同病院ではセンター稼働で救急車の受け入れを年間約7000台から1万台以上に増やす計画だ。

 災害時でも病院の機能を維持できるように、建物には免震構造を採用した。屋上のヘリポートは、ドクターヘリだけでなく、災害物資を運ぶ自衛隊のヘリも離着陸できる。エレベーターの停止に備え、1階からヘリポートまで担架の通行を可能にする全長約700メートルのスロープも設けた。総事業費は約350億円。

 センターで行われた記念式典で同大の郡健二郎理事長は「市民の市民による市民のためのセンター。市民や社会に恩返しをしたい」とあいさつ。広沢一郎市長は「平時と災害時の双方を担う要の施設で、地域全体の医療向上にも寄与すると期待している」と述べた。

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