柔道・富田選手技磨き上へ 広島皆実高女子48キロ級 高校2大タイトルV 総体連覇目指す
完了しました
広島皆実高柔道部3年の富田伊央莉選手(17)が、3月に開かれた全国高校選手権女子48キロ級で初の頂点に立った。昨夏の全国高校総体(インターハイ)初優勝と合わせて高校生の個人戦2大タイトルを獲得し、同年代ではトップを走る。今夏の総体で連覇を目指すとともに、年上の選手が集う大会でも結果を残すことを誓う。(清水裕)

■■自信の大切さ痛感
3月27日に日本武道館(東京)で開かれた選手権の決勝は、昨夏の総体と同じく、滋賀・比叡山の竹原萌菜選手との対戦となった。昨夏は相手の反則負けによって勝利となったが、今回は合わせ技の一本勝ちを果たした。
富田選手は序盤から積極的に攻め、相手には指導が二つ与えられた。残り時間が1分を切った中で、相手が反撃しようと前へ出てきたタイミングで背負い投げ。技ありを奪い、そのまま抑え込んだ。ライバルに研究された中での快勝に、富田選手は「うれしかったし、ほっとした」と話す。
今回の選手権では、富田選手は危機感を持って臨んでいた。総体を初制覇した後、社会人や大学生らが出場する試合では結果が出ていなかったためだ。昨年11月の講道館杯全日本体重別選手権では、自らが敗れた大学生に竹原選手が勝利するなど好敵手の成長も感じていた。
それだけに、富田選手は結果が出なかった昨年終盤について「精神的にきつかった」と打ち明ける。それまで「あまり負けた経験がなかった」(富田選手)といい、勝つことで培われる自信の大切さを痛感した。
■■レスリング経験
富田選手は松江市出身。幼い頃には柔道と並行してレスリングも習っており、得意の寝技にもその技術が生かされている。スピード感ある動きと、組み際の技の切れも持ち味だ。
昨年終盤の苦しい時期を経たことで、さらなる進化につながった。指導する出口雄樹教諭(40)によると、この春にかけてしっかりと追い込んだ稽古を積み、新たな技の習得にも励んだという。富田選手自身も「相手が強いと思って戦うと、ベストが出せないと分かった。負けたことで確実に強くなれた」と振り返る。
富田選手は、今夏の総体での連覇を目指すとともに、昨年は苦汁をなめた全日本ジュニア体重別選手権や講道館杯で「優勝したい」と意気込む。
女子48キロ級は、2024年パリ五輪金メダリストで、21~23年の世界選手権を制した角田夏実選手が1月に現役引退を発表し、第一人者が不在の状態となっている。富田選手は、五輪などの大舞台は「まだ考えていない」というが、トップ争いに食い込んでいけるよう、さらに上を目指す。


























