樺太元島民らの思い、北海道博物館で資料展…在留日本人支援今も
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樺太(現・サハリン)元島民らでつくられた「全国樺太連盟」が所有していた資料を、北海道博物館(札幌市厚別区)が本格的に整理、研究して公開した初の企画展が、同館で開かれている。写真や風景画など約400点が展示され、樺太に暮らした人々の思いや息づかいが伝わる。(石原健治)
樺太は、日露戦争の勝利で1905年から南半分が日本領となり、45年時点で約40万人の日本人らが居住したとされる。同年のソ連の侵攻で占領され、居住者の多くは引き揚げたが、終戦時の混乱で島に残らざるを得なかった在留日本人の支援活動は今も続く。
全国樺太連盟は、元島民らの引き揚げ後の生活を支援するとともに、島の返還要求や墓参団の派遣などを実施する運動体として48年に結成。歴史の継承事業も進めてきた。だが、元島民の高齢化などで2021年に解散。連盟所有の約9000点の資料が道(同館)と稚内市に受け継がれた。
同館は20年から、資料の整理、収集、聞き取りなどの記憶継承事業に取り組んでいる。企画展では、資料を文書、写真、絵
この中で、日露戦争勝利を祝って1926年に樺太に建てられた「日露戦役樺太遠征軍上陸記念碑」の前で、遠足に来た高等女学校の生徒たちが記念撮影した写真(41年)が目を引く。
また、樺太・
写真や映像はモノクロだが、連盟会員による絵画は、島の風景や出来事が色鮮やかに描かれている。また、終戦直後の樺太・真岡郵便局で自決した9人の女性電話交換手を描いた肖像画は、生前を知る元島民の作品で、「敗戦の苦い思い出はいつまでもわれわれ日本人の心から消えない」などのメッセージが添えられている。
曽祖父らが元島民で、連盟の資料を研究した同館の石子智康学芸員は「曽祖父などの個人史を探りながら歴史の継承事業に取り組んでいきたい」と話す。樺太・


























