廃校舎憩いの場に発展 

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 淡路島の海沿いにある白や水色を基調とした爽やかな校舎は、連日、家族連れなどでにぎわう。その名は「さの小テラス」(淡路市)。訪れれば懐かしい思い出がよみがえり、ほっこりした気分が味わえる。

閉校した小学校を活用したさの小テラス(いずれも淡路市で)
閉校した小学校を活用したさの小テラス(いずれも淡路市で)

 児童減少により2017年3月末で閉校した淡路市立佐野小学校の跡地を地域振興の場に再生させようと、地元企業や農漁業の関係者らが株式会社「さの小」を設立、23年に複合施設としてオープンした。市から校舎の無償譲渡を受けて運営し、県内外から年間5万人以上が訪れる人気スポットとなっている。

 1階のカフェの名物は「釜揚げしらす丼」(税込み1500円)。地元の津名漁協で水揚げされた新鮮なしらすを天然水で炊きあげてたっぷりと器にのせる。口の中でほどけるように柔らかく絶品だ。セットのスープも地元の養殖ワカメを使い、食材の宝庫と称される島の恵みが堪能できる。

地元で水揚げされたしらすをふんだんに使った「釜揚げしらす丼」(いずれも淡路市で)
地元で水揚げされたしらすをふんだんに使った「釜揚げしらす丼」(いずれも淡路市で)

 産直売り場にはタマネギやレタスなど採れたての新鮮な野菜、米やこだわりの調味料などがずらり。パン店「しらすベーカリー」では「淡路牛入れすぎコロッケバーガー」(同450円)、「淡路牛とオニオンリングのビーフバーガー」(同800円)などを販売し、マネジャーの宮村高志さん(52)は「地元の人も含めていつでも気軽に立ち寄ってもらいたい」と話す。

 最上階にある教室コーナーに入ると、児童用の机や椅子が置かれタイムスリップした気分に浸れる。佐野小学校の卒業生でもある柴田浩典社長(65)は「さの小テラスに多くの人が集まり周辺を歩き回ることで喫茶店や物販店が増え、にぎわうような街になるのが夢。その重要な役割を担えれば」と思い描く。

 過疎化が顕著な地域の発展を願った施設は、憩いの場となり新たな役割を果たしている。(西村歩)

採れたての野菜などが並ぶ直売エリア(いずれも淡路市で)
採れたての野菜などが並ぶ直売エリア(いずれも淡路市で)

 さの小テラス 淡路市佐野900。神戸淡路鳴門道・東浦インターチェンジ(IC)と津名一宮ICから車で約20分。午前9時~午後5時。火曜定休だが、5日は営業。同日にはキッチンカーの出店や和太鼓演奏などのイベントも。(電)0799・70・9113。

地図・さの小テラス改0505淡路_安近短
地図・さの小テラス改0505淡路_安近短
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