AI記者の誤報とコタツ記事から考える「記者とは」

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 ネットの情報をつなぎ合わせ、裏も取らずにもっともらしい記事にする――。書いているのは、どこかのずぼらな記者ではない。生成AI(人工知能)だ。

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 先月、「京都市、単純ミスも処分対象に厳格化  隠蔽いんぺい 懸念の声相次ぐ」との「誤報」がX(旧ツイッター)で拡散した。原因は、Xの生成AI「Grok(グロック)」とみられている。Xには、話題の投稿をAIが要約し、「本日のニュース」として紹介する機能がある。別の自治体に関する京都新聞の記事を基に要約する際、誤ったようだ。

 京都市がX側に連絡し、ニュースは削除された。しかし、この件に関してX側からの公式な訂正や釈明は見当たらない。X上で誤りを指摘した投稿に対し、グロックの公式アカウントが「京都新聞の記事を誤認しました」と返信していたが、この文章もAIが書いたもののようだ。X日本法人に公式アカウントを通じて質問を送ったが、2週間たっても返事はなかった。

 AIの普及で、要約元のサイトにアクセスする人が減少する「ゼロクリック検索」と呼ばれる問題が生じている。深刻なのは、不正確な「ニュース」が広がることで、ニュース全体への信用が失われることだろう。

 AIばかりが問題ではない。取材せず、記者がネットで情報を集めただけのいわゆる「コタツ記事」もネットにあふれている。「記者とは何ですか?」。AIに聞かれているようだ。                    デジタル編集部長 関俊一

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