八雲の隠岐旅たどろう
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■町観光協ツアー 神社、八百杉、愛用品など
隠岐の島町観光協会は、明治時代の作家・小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)が隠岐旅行の際に楽しんだ町内の名所や街並みを観光タクシーで巡るツアーを企画した。当時と変わらない風景が今も多く残っており、観光協会は「八雲の目線でゆったりと隠岐をたどって」と呼びかける。(佐藤祐理)
八雲は松江から熊本に転居した後の1892年夏、妻・セツと国内旅行をした際、隠岐諸島に船で訪れ、約2週間滞在した。西郷港周辺では外国からの来訪者を珍しがった医院の医師が八雲を食事に招待したという。
港近くの旧山本旅館で宿泊。「西日本で西郷ほど居心地のよい思いをしたところはない」と文章に書き残すほど、隠岐を気に入った。
八雲は古くて歴史があるものに関心が深かった。玉若酢命神社(下西)を訪ねてお札をいただき、樹齢約2000年の
歯痛に悩んだ時期があり、御利益があるとされる都万目地区の「あごなし地蔵」に興味を持ったが、地蔵を見ることが出来ないと知って断念。壇鏡の滝(那久)は道路事情の悪さのためにあきらめたという。
ツアーは西郷港を起点に出発。運転手の説明を聞きながら約3時間かけて、八雲が巡った場所に加え、訪問を希望したが行けなかった場所も巡る。
神社では宝物殿の見学もできる。遺族が寄贈した八雲愛用のキセルや双眼鏡が並ぶほか、八雲が創作し、ローマ字で記した詩「なきひとの つきはながめし かたみぞと おもえば おもえば ぬるる そでかな」や、三男で画家の清さんが描いた八雲の肖像画もある。第48代宮司の妻、億岐みゆきさんは「八雲が愛した日本の古い時代や歴史が分かる」と語る。
3月で放送が終了した八雲夫妻をモデルにしたNHK連続テレビ小説「ばけばけ」の効果もあり、八雲への関心が高まっている。観光協会の平野禎彦事務局長は「八雲が感動した当時と変わらぬ隠岐や時間の流れを堪能してほしい」と話す。
ツアー参加者には、清さんが描き、宝物殿に所蔵されている八雲の肖像画のオリジナルポストカードを1人1枚、宝物殿で手渡す。料金はタクシーのサイズで異なり、4人乗りで2万2200円、9人乗りで2万9400円。宝物殿の入館料は別途必要。台数に限りがあり、数日前までの予約が必要。問い合わせは町観光協会(08512・2・0787)。


























