「腹八分目」「酒はほろ酔い」…現代にも通用する貝原益軒「養生訓」、医師らがネットで発信
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健康長寿の実践書「養生訓」で知られる江戸期の福岡藩学者、貝原
江戸のベストセラーに

「長寿社会の日本だが、介護が必要な人も多い。解決法を300年以上も前に提言したのが、益軒の養生訓」と話すのは、市民団体「養生訓の里 ネットワーク」会長で、原土井病院(福岡市東区)の理事長を務める原寛さんだ。92歳で現役の医師でもある原さんは「実践している私は、この通り元気」と笑う。

「塩分を控えめに」「腹八分目」――。全8巻の養生訓は1712年、生活習慣に気を配り、傘寿を過ぎた益軒が自らの体験や知見をまとめたものだ。
庶民も読めるように漢文ではなく和文を用いたことで、江戸の「ベストセラー」に。生活習慣病の予防につながる見識も豊富で、現代語版や関連書籍が今も出版され続けている。医学界にも研究者が多いという。
旅好きだった益軒は、京都や江戸、長崎を頻繁に訪れては現地の高名な学者たちと交流し、見聞を広めた。数々の名著や名言を残し、安倍晋三・元首相が施政方針演説で、「寛容の心」を伝えるために取り上げたこともある。
益軒の足跡を網羅
益軒の足跡は福岡県を中心に点在しているが、網羅的にまとめたものはこれまでなかったという。
生誕400年を2030年に控え、出身地の福岡市で研究や交流活動を重ねてきた原さんや大学関係者5人が、昨年12月に結成したのが「ネットワーク」だ。ウェブページでは益軒の経歴や功績に加え、屋敷跡や碑、夫婦が眠る金龍寺(福岡市中央区)などのゆかりの地を地図とともに紹介している。資料を所蔵する博物館や図書館の情報も充実させるという。
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