能登豪雨で亡くなった姉への手紙、パーソナリティーの目に涙あふれる「空の上から見守っていてね」

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 石川県輪島市町野町の臨時災害放送局(臨災局)「まちのラジオ」(88・2メガ・ヘルツ)は21日、豪雨から1年の特別放送を実施した。パーソナリティーを務める中山真さん(29)は「空の上から見守っていてね」と、豪雨で亡くなった姉に向けてしたためた手紙をマイク越しに読み上げた。(武山克彦)

姉への手紙を読む中山真さん(21日、輪島市で)=桐山弘太撮影
姉への手紙を読む中山真さん(21日、輪島市で)=桐山弘太撮影

 姉・美紀さん(当時31歳)は昨年9月21日に行方不明になり、車だけが能登町の山道で見つかった。警察などによる捜索が続く中、真さんも自ら海沿いや山道を捜索。翌10月24日に遺体で発見され、火葬された姉の骨を拾い上げた時は「本当にいなくなってしまった」と打ちのめされた。

 そんな姿を見た地元有志団体の代表・山下祐介さん(39)に誘われ、今年2月から、同団体が運営するラジオ番組でパーソナリティーを始めた。どうしても緊張して思うように言葉が出ないこともあったが、「姉も聞いてくれている」と信じてマイクの前に座り続けてきた。

 豪雨から1年の節目を前に、支えてくれたラジオ関係者の提案で、姉に向けた手紙を読み上げようと考えた。山下さんらからは「苦しい思いをすることにならないか」と心配の声が上がったが、姉へ届けたい気持ちが勝った。

 迎えた21日、思いをA4一枚に手書きでつづった手紙を持ってマイクの前に座った。「1年たった今でも夢なんじゃないかと思ってしまいます」と読み始めると、涙があふれてきた。

 「一緒に家の近くを犬と散歩したこと。休みが合えば必ずって言ってもいいくらい一緒に映画を見にいったこと。くだらない話で心の底から笑いあって楽しんだこと。本当に本当に一緒にいてくれてありがとう」

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