「平成女児」が大人になってシール交換、偶発的な出会いにワクワク…デジタル全盛だからこそアナログ楽しく

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つながるキモチ<2>

持ち寄ったシール帳を手に、会話が弾む。来店客とシール交換する店主の河野海香さん(左)(大阪市北区のバー「喫茶810」で)=沢野貴信撮影
持ち寄ったシール帳を手に、会話が弾む。来店客とシール交換する店主の河野海香さん(左)(大阪市北区のバー「喫茶810」で)=沢野貴信撮影

SNSで「シール交換しませんか」

 「かわいい!」

 「見たことがないものばかり!」

 先月の月曜夜、大阪市北区のシール交換バー「喫茶810(ハト)」では、若い女性たちが持参したシールを見せ合いながら、子どものように目を輝かせ、声を弾ませていた。

 シール帳にギッシリと貼られたシールを品定めして、互いに欲しいシールを対等になるように交換するのがルールだ。元々は2000年前後に小学生女児の間で流行した遊びだが、それが近年、当時小学生だった大人の女性たちの間で再び人気を集めている。

 この日、2人組でバーを訪れていた同市の看護師吉本佳奈さん(32)と同市の主婦吉本はる佳さん(30)も平成一桁生まれ。小学生の頃にシール交換に熱中していたという。

 大人になって、好きなシールを自由に買えるようになり、久しぶりにシール帳を作ったものの、身近な友達でシール帳を作っている人がいない。「一人でめでているだけではつまらない」と感じたはる佳さんが昨年11月、「シール交換しませんか?」とSNSで呼びかけたのが出会ったきっかけという。

 はる佳さんはキャラクターが好きだが、身近な友達には内緒にしている。「シールが好きという共通の価値観があるから、佳奈ちゃんには、恥じらいなく好きって言える。安心して素の自分を見せられる」と話す。

ぷっくりとした厚みのあるシールが人気(大阪市北区のバー「喫茶810」で)
ぷっくりとした厚みのあるシールが人気(大阪市北区のバー「喫茶810」で)

 店主の河野海香さん(33)も吉本さんたちと同じく、子どもの頃にシール交換に親しんだ世代だ。「大人が童心に返れる場所を作りたい」と昨年10月にバーをオープンした。7席しかないバーはいつも満席で、客の中心は20~40代の女性だ。「かわいい」「懐かしい」と共感し合えるシールがあれば、初めて会った人とも会話が弾む。「肩書や出身などを取り払って、子どもの頃のように自然と仲良くなれるのがシール交換の魅力です」と河野さんは話す。

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