シンガー・ソングライター安藤裕子…シーズーとの出会いは突然に
完了しました
私の家には、シーズーが1匹います。白と黒2色の毛がほわほわとした彼の名は「

今は中学生になった娘が幼稚園を卒園したお祝いに、「回らないおすしに行っちゃうか!」と奮発した夜のことでした。
当時近所にあったそのすし店に入るのは初めて。娘は、常連のおじさんたちに交じってカウンターの席に腰掛け、「いくらと中トロとウニください」と照れくさそうにしながらも、自ら頑張って大将に注文。大人顔負けの好みにおじさんたちも「よく知ってるねえ」と声をかけてくれました。娘も大人に仲間入りしたようでうれしかったのか、上機嫌で食べ続けていました。
そのうち、私もひとりの男性と雑談を始めました。彼は幕末の話題に精通していて、「俺ねえ、岩崎弥太郎(三菱財閥の創始者)の
「からかわれているのかな」とも思いつつ、楽しい時間を一緒に過ごしていました。話が尽きない中、今度は娘に向かって言い出したのです。「お嬢ちゃん、犬好き?」。娘が大きな声で「大好き!」と返事すると、「よーし、じゃあおじちゃんがお祝いに1匹プレゼントするよ。生まれたばっかりの子犬が1匹いるんだ」。
そう言うやいなや、誰かに電話をかけて、「じゃあ、よろしく」。「え? なに?」と私が戸惑い、「無理よ! 無理」と娘に小声で言い聞かせていると、店の扉が開き、一人の女性が現れたのです。「岩崎さん」に連れられて、店外に出てみると、女性が小さな白い毛玉のようなものを抱えていました。
「ほわあああ」。娘はそんな声を出して、白い毛玉のもとへ駆け出しました。毛玉は女性の手の上でほわほわの尻尾を振り続け、娘の手に移ると、なおさらに尻尾を振るではありませんか。ううう、なんだこの生き物は。驚くほどにかわいい。
どうにもならんな、これは。そうして断り切れずにやってきたのが、小弥太くんなのです。もちろん命名の由来は「岩崎さん」から。
小弥太は出会う人々に
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